外反母趾はどうすればひどくならないか?

いつもご覧いただきありがとうございますm(_ _)m

BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】

 

BC-bodyでは【予防医学】の観点から

いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。

 

今回は外反母趾に悩んでいる方に向け、どうしたらひどくならないか?ご紹介したいと思います。

 

足の緩さが外反母趾につながる

外反母趾の内的要因として「足の緩さ」が挙げられています。

外反母趾はまず MTP 関節内側の側副帯や関節包などの支持機構が破綻することで,第 1 中足骨頭が内側へ偏位し第 1 中足骨は内反,母趾基節骨は外反する.変形の進行とともに長母趾伸筋腱と長母趾屈筋腱は外側へ偏位し,母趾の屈曲力は低下する.1)

近年では荷重位を想定した 3DCT を用いて,外反母趾における足根骨の動きについて報告されている.
それによると,コントロール群に比べて外反母趾では母趾だけでなく第 1 中足骨も回内しているほか,TMT 関節では背屈,内転,回内し,楔舟関節では外転,回外,距舟関節では背屈していると報告されている.1)

上記のように関節を正しい位置に止めている靭帯や関節包が緩むことで足の骨が回転し、外反母趾が段階的に作られていきます。

靭帯や関節包は関節軟骨と同じく、一度緩んだもの、壊れたものに関してはもとに戻らないことが知られています。

予防をすることで外反母趾を防ぎ、気を付けることでこれ以上ひどくしないことが必要になります。

 

どのように予防していくか?

まずは外的要因をなくしていきましょう!

〇幅が狭く、ヒールが高い靴を履かない2)

外的要因として靴の選び方をまず注意してみましょう!

ヒールが6cm以上ある靴は体重が前足部にかかり、足の緩さの原因になります。

https://www.photo-ac.com/より

〇姿勢をよくする3)

体重が前足部に寄りすぎる姿勢を作ることで外反母趾に至る可能性があります。

前足部に体重がかかる特徴として上半身や骨盤も関係してきます。骨盤前傾による上半身前傾傾向(猫背)がある場合は前足部に体重がかかることがわかっています。

https://www.photo-ac.com/より

 

〇足を動かす4)

アーチが低下すると足が扁平化する。扁平化することで外反母趾につながるので、アーチを挙げておくことが必要になります。

アーチを保つのに必要な筋肉として主に足の内在筋と外在筋が挙げられる。

一番簡単で、どこでもできて、だれでもできる運動としては足の「グー、チョキ、パー運動」がおすすめです。

グーチョキパー運動では多くの足回りの筋肉を使います。例えば、「小趾外転筋と母趾外筋」この二つは内側と外側からアーチを支えアーチを上げる足底筋膜の緊張に関与してくれる。4)この筋肉を動かすには「パー」の運動をしてあげると働きます。

 

 

まとめ

①口の狭い靴は履かない、ヒールは6cm以下!

②背筋を伸ばし、良い姿勢を!

③いつでもどこでも足でじゃんけんを!

 

いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません!

上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう!

 

この記事を書いた人↓↓

トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】

BCスクールについてはこちら⇓⇓⇓の画像をクリック‼

 

いつもお問い合わせいただきありがとうございますm(_ _)m

参考文献

1)嶋 洋明, 外反母趾・内反小趾変形の病態, 日本フットケア・足病医学会誌, 2023, 4 巻, 1 号, p. 1-6, 公開日 2023/01/31, Online ISSN 2435-4783, Print ISSN 2435-4775, https://doi.org/10.34466/jjsfcpm.4.1_1, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsfcpm/4/1/4_1/_article/-char/ja

2)森内 宏充, 踵の高さの違いによる足底圧分布の変化, 中部日本整形外科災害外科学会雑誌, 2011, 54 巻, 6 号, p. 1127-1135, 公開日 2011/12/15, Online ISSN 1349-0885, Print ISSN 00089443, https://doi.org/10.11359/chubu.2011.1127, https://www.jstage.jst.go.jp/article/chubu/54/6/54_6_1127/_article/-char/ja

3)磯 あすか, 石井 美和子, 大田 幸作, 静止立位における足圧分布と姿勢の関係(第2報), 理学療法学Supplement, 2006, 2005 巻, Vol.33 Suppl. No.2 (第41回日本理学療法学術大会 抄録集), セッションID 859, p. A0859, 公開日 2006/04/29, https://doi.org/10.14900/cjpt.2005.0.A0859.0, https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2005/0/2005_0_A0859/_article/-char/ja

4)赤羽根良和/著:痛みの理学療法シリーズ足部・足関節痛のリハビリテーション.東京.株式会社 羊土社.2020.