ウォーキングの大切さ

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

BC-bodyでは【予防医学】の観点から

いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。

 

前回は【握力と体の機能】について書きました。

握力と体の機能【握力の低下に注意しましょう!】

今回は【ウォーキングの大切さ】をご紹介したいと思います。

「最近、暑くて外に出られていない」の声をお聞きします。

熱中症など体調を崩さないことが優先ですが、運動不足にならないようウォーキングなどしていきましょう!

ウォーキングを行うことによる効果

歩く速度

ウォーキングを行っている群は、歩行速度が有意に優れていた。歩くことで全身的な協調性や運動戦略などが整えられている可能性が示唆される。しかし、MOU(最大酸素摂取能力)・WBI(右膝伸展筋力)では有意差が認められなかった。ウォーキングを行う習慣は歩行速度の上昇には有効だが、筋力・最大酸素摂取能力の向上は認められなかった。ウォーキング自体の質の指導、他の運動を組合せることが重要である。¹⁾

両群間の運動機能の比較では、最大歩行速度、最大歩行と快適歩行時の歩幅、快適歩行時の歩行比、6分間歩行距離に有意差がみられ、筋力やバランス能力には有意差はみられなかった。地域在住高齢者において週2回以上のウォーキングを習慣的に行うことは、歩行能力の向上には有効であるが、筋力やバランス能力の改善にはつながらない可能性があることが示唆された。²⁾

⇒歩く習慣があると、速度が速い傾向にある

認知機能

本研究でのウォーキング教室への参加は、認知機能得点へも影響を与え、有意に増加させる(p<0.05)ことが示された。認知機能得点の増加が認められたことから、5カ月間のウォーキング教室への参加が脳の循環器・代謝能の改善や神経伝達物質の増加に寄与した可能性が示された。³⁾

⇒歩くと脳にも良い影響を及ぼす可能性がある

体脂肪

体脂肪率の増減割合と総歩数との間には、相関係数でr=-0.860、p<0.001 の関係が確認され、歩数が多いほど体脂肪率を低下させる結果が認められた。日本人の1日の平均歩数を上回る群はそれを下回る群に比べ体脂肪率が有意に低い(t=2.281、p<0.05)ことが確認された。⁴⁾

⇒歩くと体脂肪が減りやすい

酸素摂取量

同様に、歩数と最大酸素摂取量にも統計的な相関関係が認められ(r=0.674、p<0.01)、介護を必要としない期間の延伸を予想し、歩くこととが健康には欠かせない要素の一つであると推察した。⁴⁾

⇒最大酸素摂取量の改善につながり、自立した生活につながる

血液データ(中性脂肪)

血液検査を含めた医学的検査データと歩数との関係は、歩数が多い者ほど中性脂肪が低く(r=-0.489、p<0.05)なる運動効果が確認された。日本人の平均歩数を上回る群は、それを下回る群に比べ中性脂肪と LDL コレステロール値の減少割合が有意に多くなる(t=2.210、t=2.237 で各p<0.05)ことが確認された。⁴⁾

⇒歩くと中性脂肪が減る

心理面への影響

週3日、1回につき30分のウォーキングを12週間継続できた介入群25名の測定値は、介入後6分間歩行距離が延長し、主観的健康感、生活満足度、生きがい感といった心理面の向上が認められた。一方、その他の指標とした上下肢筋力や立位バランスなどの身体機能、および認知機能には有意差は認められなかった。⁵⁾

⇒歩くと心理面にも良い影響を及ぼす

ウォーキングを習慣化するためのポイント

3ケ月目まで運動を継続できた者は98.1%おり、約73%は歩数計の使用が身体活動量の増加に有効であると回答した。女性の場合、歩数計が有効と感じる者は、そうでない者に比し歩行数・目標歩数の達成割合が有意に高く、目標歩数8000歩を達成した者は、10m障害物歩行・6分間歩行の歩行能力が有意に優れていた。男性の場合、両群間で歩行数・目標歩数達成割合・体力に差は見られなかったが、歩数計が有効と感じる者だけで検討した場合、歩行数は有意に増加していた。⁶⁾

⇒歩数計を使うと、歩くモチベーションにつながり機能改善につながる可能性がある

ウォーキング教室参加者は自主歩行群に比してプログラム期間中の日歩数が高かったが、それは主として 「教室」における集団歩行歩数の影響であり、教室非開催日の日歩数には有意な差は観察されなかった。⁷⁾

ウォーキングポイント事業は、高齢者の歩行時間の増加や運動機能の低下予防、うつの抑制に効果があることが示唆された。⁸⁾

⇒自主的に1人で歩くのは難しいが、みんなで歩く機会があると歩く時間が増えやすい

 

まとめ

今回は【ウォーキングは大切!】について紹介していきました

歩くと体脂肪や中性脂肪が減りやすい

歩くと脳にも良い影響を及ぼす可能性がある

歩くと心理面にも良い影響を及ぼす

自立した生活につながる

 

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がじゅまる整骨院院長(加藤由基)

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参考文献

1)中原大輔/吉田真一/中島新一 他,ウォーキングが運動能力に与える効果,日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会,第25回関東甲信越ブロック理学療法士学会,2006

2)新井智之/桒原慶太/目黒智康 他,地域在住高齢者におけるウォーキングの実施率と運動機能との関連,理学療法科学学会,理学療法科学,2011年26巻5号p.655-659

3)中村芙美子 ,5か月間のウォーキング教室が中高齢女性の身体・認知機能に及ぼす影響,國學院大學人間開発学研究,2015-02 6巻p.73-81

4)児玉公正/吉川眞由美/池田香代,中高年の6ヵ月間ウォーキング総歩数が身体組成や体力、血液検査項目に及ぼす影響,大阪大谷大学スポーツ健康学会,2020年03月8号p.35-43

5)村田伸/村田潤/大田尾浩 他,地域在住高齢者の身体・認知・心理機能に及ぼすウォーキング介入の効果判定─無作為割付け比較試験─,理学療法科学学会,理学療法科学,2009年24巻4号p.509-515

6)萩原あいか/林葉子/中村好男 他,日常生活活動量に及ぼすウォーキング奨励 プログラムの効果,日本体力医学会,体力科学,2000年49巻5号p.571-579

7)奥野純子/西機真/松田光生 他,中 ・高齢者の歩数計使用の主観的有効感と歩行数増加・運動継続との関連,日本体力医学会,体力科学,2004年53巻3号p.301-309

8)藤原聡子/辻大士/近藤克則,ウォーキングによる健康ポイント事業が高齢者の歩行時間,運動機能,うつに及ぼす効果:傾向スコアを用いた逆確率重み付け法による検証,日本公衆衛生学会,日本公衆衛生雑誌,2020年67巻10号p.734-744