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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。
前回は【股関節の仕組みを知り、変形性股関節症を予防する】をお伝えしていきました。
今回は【股関節にかかる負担を知り、変形性股関節症を予防する】をご紹介したいと思います!
股関節を大きく動かせていますか?
股関節は他の関節と比べても大きく動く関節であり、同時に安定した関節でもあります。
本来関節には体重が分散してかかるが、関節の動きが狭まると、
荷重がピンポイントにかかり、軟骨が削れやすくなってしまいます。
お尻の筋肉は正しく働いてますか?
股関節の周りにある筋肉の中で大きい範囲を占めているのがお尻の筋肉です。
お尻の筋肉は骨盤を安定させ、股関節を動かし、姿勢を保持する作用があります。
しかし、お尻の筋肉がうまく働かないことで、骨盤は不安定になり、姿勢が崩れます。
この状態で歩き続けると、骨の一部分に体重がかかり、軟骨がすり減りやすくなってしまいます。
股関節周りの筋肉のバランス
先週ご紹介したブログの中でも書きましたが、股関節周りには多くの筋肉があり、
それらがうまく働きあうことで、正しい姿勢がとれ、正しく歩くことができます。
例えば股関節の前が硬い場合⇒股関節を曲げながら歩くことになります。
歩行に必要なお尻の筋肉が使いずらくなり、股関節や腰に負担がかかってきます。
また、お尻の筋肉が硬い場合⇒がに股で歩くようになります。
つま先を歩く方向に向けるために必要な内転筋が弱くなり、つま先を外に向けたがに股になってしまい、
股関節や膝に負担をかけ歩くことになります。
このようなことから股関節周りの筋肉は【柔軟性、筋力】の両方を兼ね備えていなければなりません。
この両方を兼ね備えていないと、バランスの悪い歩きになってしまい、股関節に負担をかけてしまいます。
体重をコントロール
股関節の変形は姿勢や筋肉もそうですが、体重の管理も大切になってきます。
片足で立った時に股関節には体重の2.5~3倍もの負荷がかかるといわれています。1)
体重が50kgの場合⇒125kg~150kgの負荷が股関節にはかかってきます。
しかし人間は歩いたり、走ったり、ジャンプしたりと様々な動きを日常生活で行います。
その時に股関節にかかる負荷はもっと上がります。
股関節を痛めないためにも体重のコントロールを行いましょう。
まとめ
今回は股関節にかかる負担を知り、変形性股関節症を予防するについてご紹介していきました。
①股関節を大きく動かせているか?
②股関節周りの筋バランスは保てているか?
③体重をコントロールして股関節にかかる負荷を減らす
次回は変形性股関節症になりやすい姿勢を紹介していきます!
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参考文献
1)Carol A.Oatis 原著,山﨑敦, 佐藤俊輔, 白星伸一, 藤川孝満 監訳:オーチスのキネシオロジー身体運動の力学と病態力学 原著第2版.ラウンドフラット,2012年5月.
2)坂井建雄/松村讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系第3版,医学書院,2016年12月26日.
3)対馬栄輝, 尾田敦:変形性股関節症患者における跛行と歩行時下肢の筋活動時期との関係.理学療法学.1996 年 23 巻 4 号 p. 218-225.
4)兵頭甲子太郎:一側下肢への荷重量変化に伴う股関節周囲筋の筋活動変化. 理学療法科学.23(5):671-675,2008.
5)中田和義:静荷重時におけるヒト股関節の軟骨および関節裂隙の形態変化.信州医誌.27(4):514-528,1979.