皆さんこんにちは,
【いつまでも自分の足で歩き続ける】BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です.
前回は歩く姿勢と見た目年齢というお話をさせていただきました.
今回は【姿勢と呼吸の関係】というお話をしていきます!
正しい姿勢はすべてにおいて重要である
以前の記事の中で,筋肉が正しい位置になければ力が発揮しづらくなる.というお話をしました.
良い筋肉は良い姿勢を作る~good muscles makes good posture~
これは,呼吸でも同じことが言えます.
人間の肺は鳥かごのような骨で囲まれ,筋肉がそれを覆っています.
筋肉は自分から「縮む」ことはできますが,「伸びる」ことはできません.
つまり,使う機会が少ないとそのまま固まります.
その典型例の一つが「猫背」となります.
例えば,大多数の方は身体の前で作業する時間が多いと思います.
こういった姿勢を何時間も,何日も続けていくと身体の前の筋肉が縮みます.
反対に,身体の後ろにある筋肉は伸ばされたままとなります.⇒猫背へ
猫背の代償
人間の肺は鳥かごで守られていますが,猫背の場合,鳥かごの前が縮んでいる状態となります.
つまり,肺を潰している状態になります.⇒呼吸がしづらい.
また,身体の前には腹筋があり,その腹筋もつぶされてしまうので,働きづらい状態になります.
腹筋は姿勢を保つために欠かせない筋肉ですが,働きづらいうえに,つぶされて縮んでいるので,姿勢はどんどん悪くなっていきます.
立つときも歩くときも,呼吸しなければなりませんが,肺がつぶされ呼吸しづらくなります.1)
実際に猫背の人とそうでない人を対象とした研究では,吐き出す息の量と,吐き出す力に大きな差が出ているようです.2,3)
トレーニングにおいて力む必要がありますが,腹筋に力が入りづらければ力めない状態になってしまいますね.
いつまでも歩き続けるために,呼吸を正し,姿勢を正しましょう!
鳥かごを柔らかくするエクササイズはこちらを参考にしてみてください↓↓
がじゅまる整骨院では訪問診療も行っております!ぜひお問い合わせください.↓↓
参考文献
1:小山内 正博,南島 大輔,舘川 康任・他:立位時のアライメントが呼吸機能,運動耐容能に及ぼす影響.理学療法科学.2010,25(1) ,p. 37-40
2:伊藤 弥生,山田 拓実,武田 円:円背姿勢高齢者の呼吸機能及び呼吸パターンの検討.理学療法科学.2007,22(3) ,p. 353-358
3:草苅 佳子,佐々木 誠:円背姿勢が呼吸循環反応ならびに運動耐容能に及ぼす影響.理学療法科学.2003,18(4) ,p. 187-191