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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
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前回は【五十肩を防ぐために知っておきたいこと②】を紹介しました。
今回は【五十肩になりやすい要因】をご紹介したいと思います。
猫背
肩甲骨は胸郭上に浮遊した関節であり、唯一、鎖骨を介して体幹と連結している。そのため、肩甲骨アライメントは姿勢から受ける影響が強い。⁾¹
→肩甲骨は体幹とつながっているため、猫背になると肩甲骨にも悪影響を及ぼす
²⁾
肩関節の総合筋力は肩甲上腕関節周囲の筋群だけでなく、肩甲骨・体幹周囲筋群の(立位の場合は下肢も)筋力も関与する。¹⁾
→体幹が弱いと肩の筋力も落ちる
回旋筋腱板
健常な肩では、腱板は肩甲上腕関節の自動的関節包内運動の制御に深くかかわっている。³⁾
→回旋筋腱板は肩のコントロールに大きく貢献している
棘上筋はおそらく肩複合体全体で最も頻繁に使用されている筋かもしれない。外転の際の三角筋の補助という役割に加えて、この筋は肩甲上腕関節の動的安定性、またときとして静的安定性にも関与している。³⁾
→棘上筋は日常的によく使われる
水平に走行する棘上筋が収縮すると関節窩に対して圧迫力を直接生じる。この関節表面間に生じる圧迫力は、0~90°の肩外転中、直線的に増加し体重の80~90%の大きさにも達する。³⁾
→棘上筋が収縮すると関節には体重の80~90%もの圧迫力がかかる
²⁾
棘上筋の働きが悪いと圧迫力が弱くなるため、肩の動きが異常になり痛みにつながりやすいです。
肩甲上腕リズム
以前の記事で肩甲上腕リズムを紹介しています。
手を180°上げる際に肩と肩甲骨は120°:60°のように、2:1の割合で動きます。
肩関節運動すべてにおいて上腕骨(肩甲上腕関節)と肩甲骨(肩甲胸郭関節)は連動しており、Codmanはこの連動のことを肩甲上腕リズムと提唱した。¹⁾
→肩を動かす際には必ず連動して動いています
肩関節の不安定性によるさまざまな症状は、肩甲上腕リズムの破綻により生じている。肩甲上腕リズムを改善するためには肩甲上腕関節機能(特に腱板機能)や肩甲胸郭関節機能のみならず、肩複合体としての協調運動の改善も必要である。¹⁾
→肩甲上腕リズムが崩れると不調につながりやすい
肩甲骨を固定する僧帽筋や菱形筋の筋力低下は、肩甲骨の安定性が低下するため、相対的に三角筋への負荷を強めることがある⁴⁾
→僧帽筋や菱形筋は肩甲骨を安定させるが、筋力が低下すると三角筋へ過剰に負担がかかる
まとめ
今回は【五十肩になりやすい要因】について紹介していきました
・猫背は肩を痛めやすい
・インナーマッスルを鍛える
・肩複合体として協調した動きが大切
次回は【五十肩になる姿勢】を紹介していきます。
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参考文献
1)肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか,嶋田智明、大峰三郎、立花孝 他,文光堂,2010年1月24日
2)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日
3)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日
4)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日