五十肩を防ぐために知っておきたいこと②

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

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今回から4回に渡り【五十肩】について紹介していきます。

【五十肩】とは?

五十歳前後に起こる原因がよく分からない肩周辺の痛みと可動域制限を主症状とする状態を肩関節周囲炎、五十肩、疼痛性肩関節制動症、凍結肩などとよんでいる。¹⁾

以前の五十肩の記事はコチラ👇

五十肩を防ぐために知っておきたい体のこと

今回は【五十肩を防ぐために知っておきたいこと②】をご紹介したいと思います。

関節

①肩関節(肩甲上腕関節)、②肩鎖関節、③胸鎖関節、④肩甲胸郭関節、⑤肩峰下関節²⁾からなる。

²⁾

肩甲上腕関節がスムースに動くためには肩甲骨と効率的に連動する必要がある。³⁾

→肩の動きには、肩甲骨の連動が不可欠

 

筋肉

ローテーターカフ(回旋筋腱板)

16個の筋が肩複合体で得られる広範囲な運動の力源となりコントロールを行う。これらの筋は個別に働くというよりは多くの関節にまたがって機能するために系統的かつ相互的に作用し合う。⁴⁾

→肩の動きには多くの筋肉が関わり、個別でなく協調して働く

 ²⁾²⁾

健常な肩では、腱板は肩甲上腕関節の自動的関節包内運動の制御に深くかかわってる。⁴⁾

→正しく肩を動かすためには、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の働きが重要

僧帽筋と前鋸筋

僧帽筋上部および下部線維と前鋸筋の下部線維はフォース・カップルを形成し、協力して肩甲骨を上方に回旋する。⁴⁾

→僧帽筋と前鋸筋は協調しながら、正しく肩甲骨を動かす

 ²⁾ ²⁾

僧帽筋の完全麻痺が起こると、腕を頭上に挙上する動作が通常難しくなるが、その程度は中程度から重度までさまざまである。⁴⁾

→僧帽筋の働きが悪いと、バンザイがしにくくなる

前鋸筋の麻痺あるいは筋力低下があると肩の正常な運動に著明な障害をきたす。⁴⁾

→前鋸筋の働きが悪いと、肩の動きがとても悪くなる

上部僧帽筋の活動が下部僧帽筋の活動より高くなる傾向がある。下部僧帽筋の活動不足は凍結肩患者のリハビリテーションを行ううえで、考慮すべき重要な点である¹⁾

→下部僧帽筋は働きが悪くなりやすく、不調につながりやすい

 

肩の動きにかかわる要因

フォースカップル

肩甲上腕関節の不安定性は不適切な関節アライメントや破綻した関節包内運動と関連するが、これによって長年にわたりストレスが加わり関節軟部組織に損傷を与える⁴⁾

→肩が不安定になると、姿勢や動きが悪くなる。それにより肩への負担が積み重なるため痛めやすい

理想的には、肩甲上腕関節の安定性は他動および自動的メカニズムの組み合わせによって達成されるべきである。自動的メカニズムは筋力に依存している。これらの力は上腕骨を取り囲む腱板筋群がおもに提供する。他動的メカニズムはこれに対して、筋活動よりはむしろ力に依存する。⁴⁾

→肩が安定するためには主に筋肉が関与する。そして関節包や靭帯などに異常がないことが関係する

フィードフォワード

腹横筋の下・中部繊維や内腹斜筋は、三角筋が活動する前に絶えず活動している。⁴⁾

→肩を動かす際にも、先に体幹が働く

猫背

猫背では、胸郭の拡大が制限されて肩甲骨の上方回旋が制限されるため、挙上制限が生じます。⁵⁾

→猫背では肩の動きが悪くなり、肩を痛めやすい

上背部の脊柱起立筋と上・下部僧帽筋の筋力低下は、上背部を真っすぐにする能力を妨げる。このように、胸を起こし、広げる能力、そして肺活量を最大にする能力を制限している。⁶⁾

→背面の筋力が弱いと猫背になり、呼吸も浅くなる

 

まとめ

今回は【五十肩を防ぐために知っておきたいこと②】について紹介していきました

・正しく肩を動かすためには、肩甲骨の連動も重要

・肩の動きには多くの筋肉が関わり、個別でなく協調して働く

・猫背では肩を痛めやすい

 

次回は【五十肩になりやすい要因】について書いていきます。

 

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参考文献

1)日本理学療法士学会,理学療法診療ガイドライン第1版,社団法人日本理学療法士協会,平成 23 年 10 月

2)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日

3)肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか,嶋田智明、大峰三郎、立花孝 他,文光堂,2010年1月24日

4)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日

5)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日

6)ケンダル/マクレアリー/プロバンス,ケンダル筋:機能とテストー姿勢と痛みー,西村書店,2006年2月27日