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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
今回から【変形性膝関節症】について書いていきます。
膝蓋骨
膝蓋骨を摘出された膝関節は、
まず最初に、理論的には筋の肥大や神経筋の適応によってトルクの減少を最小にするかもしれないが、てこ比の減少によって膝関節の最大伸展トルク発揮能力は約19%減少するであろう。¹⁾
⇒お皿の骨がないと、19%も力が出にくい
2つめのアイデアとして、膝蓋骨摘出後の膝関節が摘出以前と同等の伸展トルクを発揮するには、理論上、さらに23.5%大きな力が必要であることを考える必要がある。¹⁾
⇒手術などでお皿の骨がないと、元の力を出すために23.5%増しで頑張らないといけない
増加した筋力は脛骨大腿関節上に加わる圧迫力を増大させ、さらに関節軟骨を摩耗させることになる。¹⁾
⇒過剰にかかった力は、関節への負担が増え変形しやすくなる
半月板
以前の記事でも半月板の存在が膝の変形を防ぐことを紹介しました⇓
いくつかの筋は副次的な半月付着部をもつ。大腿四頭筋と半膜様筋は両側の半月に、一方、膝窩筋は外側半月に付着する。膝関節の自動運動時、これらの付着によって筋が半月の位置を安定させている。¹⁾
⇒半月板にくっつく筋肉があり、その筋肉は膝の負担を減らしている
半膜様筋
作用:①膝関節の屈曲、内旋させる。②膝関節の緊張を膜で包んで伸ばした膝を安定させる。③股関節を伸展、内旋させる。²⁾
筋肉
大腿部筋群の相対的な緊張は、寛骨臼内にある大腿骨頭の位置も決定し、それによって立位や歩行時の位置や動きも決定する。また、大腿四頭筋群は、膝蓋骨を取り囲む共通腱によって脛骨に付着するので、これらの筋肉は膝蓋骨の位置を決定する。大腿四頭筋とハムストリングはともに、膝関節にかかるストレスの位置とバランスを制御する。²⁾
⇒もも前の筋肉はお皿を通ってすねの骨につくため、膝を安定させる
⇒もも前・もも裏の筋肉は強調して膝を安定させている
内側広筋:膝蓋骨を斜めに引っ張る作用は、膝蓋骨を安定させて大腿骨顆間溝を走り滑らせ、方向づけるのに重要な意義を持つ。¹⁾
半膜様筋:①膝関節の屈曲、内旋させる。②膝関節の緊張を膜で包んで伸ばした膝を安定させる。③股関節を伸展、内旋させる。²⁾
膝窩筋:①重要な内旋トルクを発生して膝関節のロックを解除するのを助ける。②膝関節の外側と内側の両方を動的に安定させることを補助していることである。¹⁾
姿勢と膝の負担
足、足首、脚は身体の基礎として機能するため、姿勢に影響を及ぼし、また姿勢から大きな影響を受ける。均衡の取れた姿勢では、体重は足首の少し前方の位置にかかる。体重がこの位置より後ろにかからないように、身体はさまざまな方法で補正を行う。体重がこの位置より前方にかかると、ふくらはぎと足の筋肉が常時働いて、身体前倒を阻止しなければならない。²⁾
⇒姿勢が崩れると、過剰に働いてしまう筋肉がでてくる
膝蓋大腿関節にかかる圧迫力と関節接触面積は屈曲角度に伴って増加し、60~90°のあいだで最大に達する。さきに述べたように、しゃがむ肢位では非常に高いレベルにまで圧迫力は上昇する。¹⁾
⇒膝の角度によって、負担が大きく変わる
まとめ
今回は【変形性膝関節症を防ぐために知っておきたい体のこと】について紹介していきました
・半月板にくっつく筋肉がある
・もも前・もも裏の筋肉は強調して膝を安定させている
・膝の角度によって、負担が大きく変わる
次回は【変形性膝関節症になりやすい要因】について書いていきます。
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参考文献
1)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日
2)James H.Clay/David M.Pounds,大谷素明監訳者,クリニカルマッサージ,医道の出版社,2019年11月30日