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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
前回は【膝が痛む原因】を紹介しました。
今回は【膝が痛みやすい姿勢】をご紹介したいと思います。
猫背
コアスタビリティーの破綻や加齢による脊柱後弯があり、胸腰筋膜・腸脛靭帯連結に依存した形態をとりやすい。¹⁾
骨盤後傾、股関節伸展・外転・外旋を連鎖的に引き起こす。¹⁾
K-L分類3以上の重度膝OA患者では健常者と比較してより体幹前傾が大きく、下肢膝・大腿四頭筋モーメントが小さかった。²⁾
⇒猫背は膝の負担が大きくなる
がに股
膝関節マルアライメントは膝 OA の進行における独立した危険因子である ²⁾
膝 OA の進行度と膝関節外側角(FTA)は強い相関関係を認めた。 ²⁾
OA膝の内反化は、gradeが進行すると脛骨近位部内側の磨耗により増加した。 ²⁾
進行した膝 OA は toe-out 角が減少し、外部膝関節内転モーメントが増大していた。toe-out 角の増大と外部膝関節内転モーメントの減少には有意な相関を示した。 ²⁾
⇒がに股は膝の負担が大きくなる
⁴⁾
ラテラルスラスト
末期膝 OA 群は、膝の側方移動距離は大きくなった。 ²⁾
膝関節の外方偏位、脛骨の内旋偏位によって膝関節における生理的アライメントが崩れ、膝関節の動的安定化は得られずlateral thrustを助長させ、ストレスが増大する。¹⁾
→膝が外にぶれると負担が大きくなるため、痛めやすい
痛めやすい動作
膝蓋大腿関節は、大きな圧迫力にさらされている。この力のサンプルデータとして、平地歩行では体重の1.3倍、下肢伸展挙上では体重の2.6倍、階段昇降で3.3倍、深屈曲で7.8倍がある。³⁾
⇒うさぎ跳びのような動作は膝を痛めやすい
⁴⁾
周囲の関節による影響
膝 OA 患者は健常群よりも、股関節、膝関節、足関節の ROM が小さくなった。 ²⁾
中距踵関節傾斜角、後距踵関節傾斜角は有意に膝 OA 群が大きかった。 ²⁾
下肢のどこか一つの関節で疼痛や筋力低下や可動域制限があると、1つか複数の関節による代償を必要とするだろう。³⁾
⇒股関節や足首が硬くなっても、膝が痛みやすい
膝への負担を減らすためには?
膝 OA 群は、年齢および性が一致する無症候であるコントロール群と比較して、有意に股関節周囲筋の筋力が低下していた。特に股関節伸展筋力は 16%,股関節外旋筋力は 27%の低下が認められた。 ²⁾
その患者にとって最もニュートラルに近い位置で固定できるように促し、体幹の支持性向上を図る。¹⁾
多くの臨床例が、膝関節の前額面と水平面のアライメントを制御するときの股関節外転筋や外旋筋の役割を示している。³⁾
→膝をコントロールするためには、股関節周囲や体幹の筋肉が大切
まとめ
今回は【膝が痛みやすい姿勢】について紹介していきました
・猫背やがに股は膝を痛めやすい
・股関節や足首なども柔軟に保つ必要がある
・股関節周りや体幹の筋肉を鍛えましょう!
次回は【膝痛を防ぐためにオススメなストレッチ】について書いていきます。
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参考文献
1)嶋田智明/大峯三郎/山岸茂則,運動連鎖~リンクする身体,文光堂,2011年5月
2)理学療法診療ガイドライン第1版 , 日本理学療法学会連合,2011年
3)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日
4)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日