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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
今回から4回に渡り【変形性膝関節症】をご紹介していきたいと思います。
今回は【変形性膝関節症にならないためには?】を紹介します。
以前の記事で3つのポイントを紹介しました。
①膝は「曲げ」・「伸ばし」の運動が得意
②関節は消耗品
③O脚は関節が消耗しやすい
最初に
・厚生労働省の平成 19 年度国民生活基礎調査の結果と、ROAD(Research onOsteoarthritis Against isability)プロジェクトより以下のことが明らかとなった。
・高齢者が要支援になる原因の 1 位、要介護になる原因の 4位が関節疾患であり、運動器の障害が高齢者の生活の質(quality of life: QOL)を著しく障害している。¹⁾
⇒関節を痛めてしまうと、自分の足で歩けなくなる原因になりやすい。
OARSI ガイドライン 4-6) では、運動療法は,すべてのシステマティックレビュー(エビデンスレベル Ia)において、有効とされており、推奨度は 96%とされている。そして、理学療法士による介入についてエビデンスレベルは IV と高くはないが、推奨度は 89%であった。AAOS ガイドライン 8)、NICE ガイドライン 7) においても運動療法は推奨グレード A であった。¹⁾
⇒運動は、変形性膝関節症の予防に良い。
膝の関節が硬いと負担が大きい
膝関節の屈曲拘縮などにより伸展角度が減少した場合、膝関節の主要な静的安定化機構である靭帯は弛緩し、不安定性が増大する²⁾
⇒膝が伸びないと、関節が不安定になる。
・膝 OA 患者は健常群よりも、股関節、膝関節、足関節の ROM が小さくなった。立脚期における足関節底屈角度を除くすべての項目で、有意な差が認められた。¹⁾
・膝関節可動域訓練は伸展を中心に行う。膝関節の伸展角度が少ないほど、歩行時における膝関節の負担が大きくなるためである。³⁾
⇒歩く際にも、膝が伸びないと負担が大きくなる。
大腿四頭筋と変形性膝関節症の関係
・大腿四頭筋筋力値の高さは、膝 OA の進行と膝の不安定性と関連していた。¹⁾
・荷重下で膝関節を屈曲位に保持するには、強い大腿四頭筋の活動が必要になる。大腿四頭筋の柔軟性の低下や筋力低下は、膝蓋大腿関節の正常な関節運動を阻害し、膝蓋骨周囲に疼痛を惹起する。²⁾
⇒もも前の筋肉は膝を安定させている。そのため筋肉が硬くなったり弱くなると、膝の変形につながりやすい。
⁴⁾
姿勢との関係性
以前、猫背と変形性膝関節症の関係を紹介しました。
どのようにして膝は変形するのか? | BC-body 新着情報 (bc-body.com)
・膝関節マルアライメントは膝 OA の進行における独立した危険因子である。
・膝 OA の進行度と膝関節外側角(FTA)は強い相関関係を認めた。
・マルアライメントは膝 OA の病期進行の有力な兆候であり、脛骨大腿関節の一致のような関節内でのある局所因子、ACL の完全性、半月板変性や内側偏位はアライメントを決定する役割を果たしている。また、マルアライメントが膝 OA の進行を変化させ、それ自身が関節内での構造学的変化によって影響される可能性がある。¹⁾
⇒O脚やX脚は変形につながりやすい。
⁴⁾
上図のように外側の角度(FTA)は174°という目安があります。角度が大きくなりすぎるとO脚・少なすぎるとX脚です。確認をする際の基準があることを知っておきましょう。
まとめ
今回は【変形性膝関節症にならないためには?】について紹介していきました
・関節を柔らかく保つ
・大腿四頭筋を鍛える
・正しい姿勢は関節を守ります
次回は【変形性膝関節症の原因】について書いていきます。
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参考文献
1)公益社団法人日本理学療法士協会,変形性膝関節症 理学療法診療ガイドライン第1版,2011
2)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる臨床解剖学,株式会社 医学書院,2016年2月15日
3)嶋田智明/大峯三郎/山岸茂則,運動連鎖~リンクする身体,文光堂,2011年5月
4)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日