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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
前回は[腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと②]を紹介していきました。
今回は【なんで腰が痛くなるの?②】をご紹介したいと思います。
①関節の硬さと腰痛
股関節周囲筋のROM制限があると座位並進固定や座位上肢挙上固定においての股関節の安定化が得られずに、バランスを崩してしまうことがある。¹⁾
→股関節が硬いと働きが悪くなり、体幹にも悪い影響を与えます
運動連鎖が破綻している要因について、私たちリハスタッフが見逃しやすいROM制限を優先に評価し治療を行う。¹⁾
→関節が硬くなると全身に悪影響を与えるため、柔軟に保ちましょう
②インナーユニットと腰痛
健康的な体重の管理が腰痛の予防には好ましい、日常的な運動実施群に比べ,普段運動していない群に腰痛発症リスクは増大する²⁾
→運動の習慣があると腰痛になりにくく、太りすぎは痛みにつながりやすい
脊柱全体および椎体間の文節的な安定性が必須条件となるが、骨と靭帯のみでは十分な安定性が得られないことが報告されている³⁾
体幹屈筋群と背筋群は連結し合い、円柱状のコルセットを形成することで、腰部の安定性を高めている。³⁾
→インナーユニットは腰を安定させている
脊柱基部の慢性的な不安定性は、脊椎すべり症や腰椎椎間関節・椎体間・仙腸関節の変性のような局所の機能障害の原因となりうると同時に、脊柱全体にわたり姿勢不良を招くことになる。⁴⁾
→インナーユニットが弱くなると腰が不安定になり、姿勢が悪くなり痛みにつながりやすい
⁵⁾ ⁵⁾
運動を習慣的に行い、インナーユニットを強くすることで腰の負担を減らし腰痛を予防しましょう!
③悪い姿勢と仙腸関節
仙腸関節の可動範囲はきわめて小さく、平均2°程度である。剪断ストレスに対してニューテーションが過度に生じると、靭帯張力が増強し、疼痛が生じる。また、ニューテーションが少なくなると、剪断ストレスが増加し、仙腸関節由来の疼痛が増すと考えられる。³⁾
→仙腸関節はごくわずかしか動かない。猫背や反り腰の姿勢では負担が大きくなり、腰の痛みにつながりやすくなる
⁵⁾
なぜヘルニア(腰)になるか? | BC-body 新着情報 (bc-body.com)
④腰への負担が大きい動作
腰椎屈曲,回旋,前方移動を伴う身体的な動きに腰痛発症との強い相関を認めた。²⁾
→腰への負担が大きくなると腰痛になりやすい
頭頚部が前方に変位する不良姿勢、上肢の挙上位の動作、重量物を頻繁に持ち運びする作業などは、伸張ストレスを強める原因となる。伸張ストレスの増加は、筋内圧を上昇させて、疼痛の原因となる。³⁾
→①頭が前に出た姿勢、②高い位置での作業、③重いものを持つなどは、体への負担を大きくなり痛みにつながりやすい
まとめ
今回は【なんで腰が痛くなるの?②】について紹介していきました
・股関節の硬さは腰に悪影響を与える
・インナーユニットを強くすることで腰への負担が減る
・腰への負担が大きい姿勢や動作がある
次回は【不良姿勢で起こる腰痛パターン】について書いていきます。
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参考文献
1)嶋田智明,大峯三郎,山岸茂則.運動連鎖~リンクする身体.文光堂.2011.総ページ数(p344)
2)日本整形外科学会/日本腰痛学会,腰痛診療ガイドライン 2019(改定版),日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰痛診療ガイドライン策定委員会,2019
3)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日
4)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日
5)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日