関節へ負担をかけない姿勢

皆さんこんにちは,

【傷害予防のための身体つくり】を提供しております.

トレーナー部門アスレティックトレーナーの鈴木です.

前回は筋肉の状態で姿勢が変わるお話をさせていただきました.

http://bc-body.com/article/%e7%ad%8b%e8%82%89%e3%81%ae%e5%b4%a9%e3%82%8c%e3%81%af%e5%a7%bf%e5%8b%a2%e3%81%ae%e5%b4%a9%e3%82%8c/

今回は「関節に負担をかけない姿勢」と題してお話させていただきます.

良い姿勢→関節に負担が少ない

「良い姿勢」は「関節に負担が少ない」姿勢でもあります.

では,それを踏まえて関節を見てみましょう.

人の関節は骨と骨がかみ合ってできています.

筋肉が適度な長さ,張力を持つ場合,関節はうまく噛み合い,動くことができます.

これが「いい姿勢」となります.

悪い姿勢と関節にかかる負荷

では,悪い姿勢での関節の状態はどうなっているでしょうか.

 

日常生活の癖が筋肉を使わなかったり,特定の動作しかしなかった場合,筋肉は固くなり,アンバランスな状態となります.

この場合,受け皿に対し均等に体重がかかるのではなく,

どこか1か所に体重がかかっている状態となります.(で示している場所.)

こうなると関節に負担がかかりやすくなり,関節の破壊が始まります.1)

関節は全身にある

変形性関節症は背中(脊柱)の姿勢(アライメント)も関係しています.

股関節の場合,その上にある骨盤,背骨とも連動します.

背骨(脊柱)の柔軟性低下や,背骨(脊柱)の姿勢が悪くなると,股関節も同時に変形が進行するようです.2)

つまり,各関節(膝,股関節,足首など)だけでなく,全体を通して,正しい姿勢をとることが大切になってきます.

関節は消耗品なので,一度破壊されると現在の医療ではもとには戻らないとされています.

バランスコンディショニングでは,全身の姿勢を正すことで,いつまでも歩き続けるサポートをさせていただきます.

 

1)黒木裕士:メカニカルストレスと変形性膝関節症の理学療法―関節軟骨研究の視点からの提言―.理学療法学,38号:637-638,2011.

2)Tateuchi H, Akiyama H, Goto K et al:Sagittal alignment and mobility of the thoracolumbar spine are associated with radiographic progression of secondary hip osteoarthritis.Osteoarthritis Cartilage,Mar 26:397-404,2017.