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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
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前回は「膝の痛みを予防する」ご紹介しました。
今回は「膝が痛む原因」をご紹介していきます。
膝に負担がかかる動き
前回ご紹介しましたが、「関節軟骨」や「半月板」等が膝にかかる負担を軽減してくれています。
【関節軟骨】⇒膝のスムーズな動き
【半月板】⇒衝撃吸収、荷重分散
しかし、この軟骨や半月板も摩耗することが多々あり、一度摩耗した軟骨や、半月板がもとに戻ることは難しいとされています。1)
膝の中の組織は膝の無理な動きや、過荷重により摩耗することも知られています。
Acute tears are usually in association with a traumatic event where a combination of compressive, shear, and rotational forces are applied across the meniscus from the femoral condyles onto the tibial plateau.2)
⇒半月板損傷は圧縮力,回旋力,剪断力などが組み合わさって起こる.
つまり膝を捻ったり、膝に体重をかけすぎると膝を痛める原因となります。
年齢や性別だけではない膝を痛める原因
膝を痛める原因に年齢や、性別等が良く挙げられますが、それだけではありません。
Age, previous knee injuries, but also obesity (increased body mass index (BMI)), joint malalignment and instability that result in increased mechanical stress are all strong risk factors for the development of knee OA3)
⇒年齢や既往だけでなく,関節マルアライメントや不安定性も変形性膝関節症に関係する.
Physical inactivity is also another important contributor to the increasing prevalence of OA, causing higher susceptibility to knee damage due to less stable and weaker joints.3)
⇒運動不足も関節の安定性を弱め,関節の損傷を受けやすくなってしまう.
つまり姿勢や筋力等も膝の痛みを予防するうえで欠かせない要因となります。
姿勢や膝の形が痛みに関係する
正しい膝の形は均等に骨がハマっていますが、痛める原因となる膝は捻られてハマってしまいます。
Knee malalignment is a strong predictor of KOA disease progression.4)
⇒膝のマルアライメントは変形性膝関節症の予測因子です.
In an OAI study, varus thrust (i.e., first appearance/worsening of varus alignment during stance) was associated with KOA progression, but not KOA incidence.In the Multicenter Osteoarthritis Study (MOST), varus thrust increased the odds of worsening medial bone marrow lesions (BMLs) and medial cartilage loss as well as the odds of incident medial BMLs of the knee among those with KOA and those with increased risk of KOA.4)
⇒内反動揺性はKOA(変形性膝関節症)の進行と関連していましたが,発生率とは関連していませんでした.内反動揺性により,KOA患者とKOAリスクが高い患者の間で,内側骨髄病変（BML）と内側軟骨喪失が悪化する確率と膝の内側BMLが発生する確率が増加しました.
つまり膝のアライメント不良(膝の形、姿勢)があると変形性膝関節症を悪化させる原因となる。
まとめ
今回は「膝が痛む原因」をご紹介しました。
①膝を捻る、体重がかかり過ぎると痛む
②姿勢や筋力の衰えがあると膝を痛める可能性がある
③膝のアライメント不良があると疾患を進行させる
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参考文献
1)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳，筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版，医歯薬出版,2012年3月1日
2)Jacob G, Shimomura K, Krych AJ, Nakamura N. The Meniscus Tear: A Review of Stem Cell Therapies. Cells. 2019 Dec 30;9(1):92. doi: 10.3390/cells9010092. PMID: 31905968; PMCID: PMC7016630.
3)Primorac D, Molnar V, Rod E, Jeleč Ž, Čukelj F, Matišić V, Vrdoljak T, Hudetz D, Hajsok H, Borić I. Knee Osteoarthritis: A Review of Pathogenesis and State-Of-The-Art Non-Operative Therapeutic Considerations. Genes (Basel). 2020 Jul 26;11(8):854. doi: 10.3390/genes11080854. PMID: 32722615; PMCID: PMC7464436.
4)Vina ER, Kwoh CK. Epidemiology of osteoarthritis: literature update. Curr Opin Rheumatol. 2018 Mar;30(2):160-167. doi: 10.1097/BOR.0000000000000479. PMID: 29227353; PMCID: PMC5832048.
