歩行・バランス能力と変形性膝関節症

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

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前回は【転倒の恐怖心と膝痛】を紹介しました。

転倒の恐怖心と膝痛

今回は【歩行・バランス能力と変形性膝関節症】をご紹介したいと思います。

転倒のしやすさと変形性膝関節症

被験者の身体的特徴と膝OAグレードを表1に示す。評価前1年間で転倒したものは50%(15名/30名)であり、そのうちの5名が転倒による骨折を発生していた。¹⁾

⇒転倒しやすい方は、膝が変形しやすい

猫背

本研究では平均年齢79.2歳の高齢者28名(男性5名、女性23名)を対象に、Spinal Mouseを用いた脊柱アライメントとバランス能力(開眼片脚立位時間)および歩行能力(10 m歩行時間、3分間歩行距離)を測定した結果、各々に有意な相関関係を認め、「体幹が前傾する」ほど、そして「背中が丸くなる」ほど、バランス能力や歩行能力が低下することが確認されたことから姿勢を含めた評価を行う必要性が示唆された。²⁾

本研究の結果により、胸腰椎角、あるいは全体傾斜角が増加するほど、つまり「背中が曲がっている人」、あるいは「前かがみの姿勢になっている人」ほど、バランス能力や歩行能力が低下していることが確認された。したがって脊柱後彎変形の程度によって、ある程度バランス能力や歩行能力を予測できることにつながるのではないかと考えられた。²⁾

⇒猫背・前かがみ姿勢の方は、バランス能力や歩行能力が低下しやすい

骨盤

本研究で最も注目すべき脊柱後弯群の運動学的変化は、立脚側の骨盤の回旋運動の増大である。脊柱後弯群において立脚中期から遊脚中期に立脚側骨盤の後方回旋角度の増加がみられ、立脚後期から遊脚初期に有
意差がみられた。³⁾

⇒猫背の方は、骨盤の捻じれが大きくなる

偏平足と転倒

転倒群と非転倒群を比較した結果、多変量解析でNDTのみが転倒関連因子として抽出され、NDTが大きいほど転倒のリスクが高かった。NDTは内側縦アーチを簡便に評価する方法として臨床場面にて使用されている。¹⁾

NDTが大きくなるということは、歩行時、下肢荷重位にて必要な足部の内側縦アーチを維持できないということである。¹⁾

前足部よりもむしろ後足~中足部の評価であるNDTが、膝OAの特異的な転倒予測スケールとして有用である可能性がある。¹⁾

⇒偏平足の方は、転倒しやすい

まとめ

今回は【歩行・バランス能力と変形性膝関節症】について紹介していきました

転倒しやすい方は、膝が変形しやすい

猫背・前かがみ姿勢の方は、バランス能力や歩行能力が低下しやすい

偏平足の方は、転倒しやすい

 

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この記事を書いた人↓↓

がじゅまる整骨院院長(加藤由基)

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参考文献

1)小林恵理/萩野浩,変形性膝関節症患者の足部形態と転倒との関係,理学療法科学学会,理学療法科学2020年35巻1号p.23-28

2)坂光徹彦/浦辺幸夫/山本圭彦,脊柱後彎変形とバランス能力および歩行能力の関係,理学療法科学学会,理学療法科学2007年22巻4号 p.489-494

3)森藤武/嶋田智明/阪本良太 他,脊柱後彎変形患者における脊柱伸展可動性とバランス,歩行能力との関係,理学療法科学学会,理学療法科学2010年25巻5号p.735-739

4)仲里楓/谷口匡史/八木優英 他,変形性膝関節症における膝関節機能・症状と足部アライメントとの関連,一般社団法人 日本運動器理学療法学会,運動器理学療法学2023年3巻Supplement号p.O-143