BC-bodyナイトセミナーを開催しました。
今回は筑波学園病院の理学療法士、下村 哲志先生をお招きしました。
テーマは【呼吸についてフィットネスへの応用】
最近、業界でホットなトピックの一つであります「呼吸」ついて、呼吸療法士でもある下村先生に呼吸の機能解剖学から効率の良い呼吸の仕方まで分かり易く説明していただきました。
参加者は、トレーナー・ピラティス・理学療法士・柔道整復師・ヨガと違った職種の人が集まったので、それぞれの現場での疑問も共有することが出来てとても活発な勉強会になりました。
効率の良い呼吸をするためには、姿勢が大事!
呼吸は、肺に空気を取り込む作業になります。
その肺は、胸郭と言われる肋骨や脊柱などの骨で鳥かごのように覆われています。
また胸郭にはたくさんの関節があり呼吸に合わせてそれらの関節が動くことで、胸郭が広がったり閉じたりすることができ、中にある肺にも空気が入ります。
しかし、姿勢が崩れると胸郭が動きにくくなり、中にある肺が広がることが出来なくなるので呼吸がうまく出来なくなってしまうのです。
つまり、良い呼吸をするためには、良い姿勢でいることが大切になります。
ポイントは4つ
①運動の際に背中が圧迫された姿勢を避けること
②胸郭を柔らかくすること
③肺自体を柔らかく保つこと
④胸郭を広げる筋肉を強化すること
これら4つが大切なポイントになります。
肺は前側より、後ろ側の方が面積が広いつくりになっています。
肺にしっかりと空気を入れるためには寝た状態のように背中が圧迫された姿勢が続くと、肺全体に空気が入りにくくなってしまいますので、寝た姿勢でのエクササイズだけでは肺全体に空気を入れることが出来ません。
また、喫煙などで肺自体が悪い状態になってしまうと、肺が硬くなり広がらなくなるので空気が入りにくくなってしまいます。
空気を吸う為には筋肉も大切になります。
胸郭を広げるメインの筋肉は横隔膜と外肋間筋です。
この二つを鍛えてあげることもしっかりと息を吸う為には大切になります。
良い呼吸をするためには
要するに、良い呼吸をするためには、正しい姿勢で、柔らかい胸郭を保ち、呼吸筋を鍛えてあげることが大切になります。
おススメのエクササイズがこちら↓
BCピラティスの「スフィンクス」というエクササイズです。
胸椎・胸郭を柔らかくし、軸を保つことで良い姿勢が維持されるので、呼吸に必要な4つのポイントを同時にアプローチすることが出来ます。
是非、お試しください。