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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。
前回は肩に存在する狭いトンネルでの挟み込みについてご紹介しました。
今回はそれと似たようなことが違うパターンで起こるのでご紹介したいと思います。
・テニスのサーブで肩が痛い
・手を頭上に上げた時に詰まる感じがする
等の症状がある方は当てはまるかもしれません。
肩関節を安定させる唇
肩の関節は非常に不安定であり、支える土台となる肩甲骨に対し、ぶら下がる腕の骨が大きい(比率約1:3)ため、何も支えがなければすぐに脱臼してしまいます。
そこで活躍するのが「関節唇」と呼ばれる組織です。この関節唇は「吸盤」の役割を担います。
吸盤で腕の骨を肩甲骨に引っ付けるように寄せているのです。
手を肩より上に上げると・・・
テニスのサーブや野球のスローなどに代表される手を肩より上に上げる動作では腱板(前回紹介した棘上筋を含む肩の安定性に関わる筋肉)が上腕骨と関節唇の間で挟まれる現象が起こります。
挟み込み自体は身体の構造的には正常で、肩に痛みが無い人でも起こります。
しかし、これを繰り返すことで肩の痛みの原因になってしまいます。特にテニスのサーブ、野球の投球動作、等は大きな負担が繰り返しかかるので注意が必要になります。
痛みの原因
これらの痛みの原因となるのは負担のかかる動作を繰り返すこともそうですが、
肩関節の不安定性や肩甲骨運動異常などが挙げられます。
肩関節の不安定性がある場合⇒必要以上に骨が動いたしまうため、関節の間で挟みこみが起こり、痛みに変わります。
肩甲骨の運動異常⇒肩甲骨が腕の骨と逆方向に動くことで肩が必要以上に大きく動くことになってしまうため、挟み込みが起こるようになります。
例えば、背中の筋肉が硬すぎる場合肩甲骨を下に引っ張ってしまい、手を挙げようとしても上がらなかったり、猫背の状態で無理やり手をバンザイするなどがこういった条件に当てはまってしまいます。
このように肩甲骨が硬い状態、背中が丸まった状態で無理やり手を挙げることや、身体に負担のかかる動作を繰り返すことで、肩の痛みが出現するので、肩甲骨周りの筋肉をしっかりほぐしたり、姿勢を良く保つことが大切になります。
まとめ
①手を肩より上に上げる動作を繰り返すには注意が必要
②肩の不安定性は肩に負担をかける
③肩甲骨周りの筋肉が硬くなることによって肩甲骨の運動異常が起こり、結果肩の痛みに繋がる
いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません!
上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう!
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参考文献
1)村木孝行/編,三木貴弘/編集協力:痛みの理学療法シリーズ肩関節痛・頸部痛のリハビリテーション.東京.株式会社 羊土社.2018.
2)立花孝,村木孝,高濱照,他,肩関節周囲炎診療ガイドライン.一般社団法人日本理学療法学会連合.2011:1:237-238.