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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
今回から4回に渡り【腰痛症】をご紹介したいと思います。
①骨
脊柱は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎、3~5個の仙椎により構成される。仙椎は30歳までに骨癒合し、尾椎も20歳代後半には骨癒合される。¹⁾
腰椎は、大きく幅の広い椎体をもち、頚部、体幹、上肢を合わせた重量を支持するのに適する。腰椎5個の重量の合計は、頸椎7個のそれの約2倍である。²⁾
⇒腰椎は上半身全体の重さを支えている。
脊柱には生理的弯曲が存在し、頸椎前弯、胸椎後弯、腰椎前弯、仙椎後弯においてS字カーブを描く。¹⁾
⇛背骨はS字のように自然なカーブがある(腰は前にカーブしている)
生理的弯曲は、地面からの衝撃を緩衝し、頚部への振動を軽減する役割ももつため、活動量が高くなる時期には必要不可欠なものとなる。逆に活動量が減ると、生理的弯曲は不要となる。そのため、加齢などにより活動量が低下すると、重力にしたがって胸椎後弯が増強し、腰椎前弯が減少していく。¹⁾
⇒S字カーブは衝撃を和らげるため、負担を減らす
⇒加齢や運動が減ると猫背になりやすく、S字カーブも少なくなり過度に負担がかかる
⇒つまり綺麗な姿勢を保つことが大切です
②筋肉
脊柱基部の慢性的な不安定性は、脊椎すべり症や腰椎椎間関節、椎体間、仙腸関節の変性のような局所の機能障害の原因となりうると同時に、脊柱全体にわたり不良姿勢を招くことになる。²⁾
⇒体幹が不安定になると、痛みやすく姿勢も悪くなりやすい
腹筋の強い活動は腹腔内圧、すなわち腰部全体の安定化に働くと信じられているメカニズムの増強にも役立つ。とくに水平に列する腹横筋は仙腸関節を含む腰部全体を取り囲む固定効果をつくり出す。²⁾
⇒腹筋は体幹を安定させる
⇒腹横筋が働くと【コルセット効果】により腰が安定する
大学生を対象としたコホート研究ではコンピュータ作業時の腰部サポート具の使用習慣がある、腰痛の発症や慢性化を予防する可能性があることが報告されている。³⁾
活動的な日常生活と慢性腰痛の予防には弱いエビデンスが存在し、適度な運動を取り入れた健康的な生活習慣が推奨される。³⁾
⇒日ごろから適度な運動により筋肉を鍛えておくと痛みにくい
③関節
腰部の水平面での体軸回旋域は、左右おのおのにわずか5~7°ずつである。²⁾
⇒腰を捻れる角度はわずかです
関節窩表面が前額面に近い角度で傾斜していることは、この部分に発生する前方剪断力に抵抗するのに理想的である。この抵抗力がL5-S1椎間関節内に圧迫力を生じさせる。十分な安定性がないと、腰部下部が仙骨に対して前方にずれるおそれがある。この異常で、重篤になることがある状態は、脊椎前方すべり症として知られる。²⁾
⇒綺麗な姿勢を保つこと、体幹を強くすることで腰痛を防ぎやすくなる
まとめ
今回は【腰痛症を防ぐために】について紹介していきました
・腰椎は重さを支えるのに適していて、重さは頸椎全体の約2倍もある
・腹横筋が働くと【コルセット効果】により腰が安定する
・綺麗な姿勢を保つこと、体幹を強くすることで腰痛を防ぎやすくなる
次回は【腰痛症になりやすい要因】について書いていきます。
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参考文献
1)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日
2)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日
3)日本整形外科学会/日本腰痛学会,腰痛診療ガイドライン 2019,日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰痛診療ガイドライン策定委員会,2019