腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと②

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

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今回から4回に渡り『腰痛症』について、紹介していきます!

腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと

今回は【腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと②】をご紹介したいと思います。

 

①関節の特徴と動き

以前に紹介しましたが、腰はねじる動きが苦手です。

首・胸・腰の背骨で考えていくとそれぞれ60°、35°、ほどねじる動きができます。¹⁾,³⁾

腰椎は5個の骨がありますが、全体で5°しかねじることができません!

¹⁾

なぜ腰は、ねじる動きが苦手なのでしょうか?

左から頚椎、腰椎の順になっています。赤線を見ていただくと角度が違うことにお気づきでしょうか?(左から45°、90°ほど)¹⁾

   ²⁾

腰椎はほぼ垂直に関節面が向いているため、屈曲伸展の動きが大きくできてもねじる動きは苦手な構造になっています。

 

②腰を守る筋肉たち

慢性腰痛がある人では、腹横筋(この筋の活動は素早い肢節の動きで主要筋の活動後にしばしば生じる)から今回と同様の開始が少し遅延するEGM信号を認めた。¹⁾

→腰痛がある人は、腹横筋の働くタイミングが遅い

²⁾

腰部多裂筋が身体に課されるさまざまな動揺に反応して初期にいつも反応することが研究で示されている。¹⁾

腰部多裂筋は、急性または慢性腰痛を有する人では、優先して持続する委縮を呈する。¹⁾

→腰部多裂筋は腰を安定させていて、腰痛の人では弱くなりやすい

²⁾

 

③関節の構造

以前の記事で①前屈をすると前側に圧迫される負担が大きくなること。②後屈で後ろ側に圧迫される負担が大きくなることで痛みにつながりやすいことを紹介しました。

なんで腰が痛くなるの? | BC-body 新着情報 (bc-body.com)

典型的な椎間結合は(1)横突起と棘突起、(2)椎間関節,ならびに(3)椎体間関節の3つの機能構成要素を有する¹⁾

→複数が関わり合うことで腰を守っている

²⁾

全体の身長は、平均するとの日内変動を示す。¹⁾

→1日で1%分、身長が変化する

椎間板の保水能力が、加齢とともに低下する¹⁾

→加齢とともに椎間板変性しやすくなる

 

まとめ

今回は【腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと②】について紹介していきました

・腰椎は構造上ねじる動きが苦手

・インナーユニットは体幹を安定させていて、腰痛がある人では働きが悪くなる

・腰を守るためにそれぞれが関わり合っている構造となっている

 

次回は「なぜ腰が痛くなるか②」について書いていきます。

 

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参考文献

1)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日

2)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日

3)日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会,日本整形外科学会雑誌・リハビリテーション医学,1995年