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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。
前回までの記事で筋膜の基本的な働きや、硬くなるとどうなるか?について触れました。
筋膜は全身を覆うタイツのような組織であり、繊維のように複雑に絡み合い、絡み合った筋膜はシャツの「しわ」のように体のさまざまな部位に影響を出すとされています。1)
その「しわ」が各身体部位に与える影響は様々で代表的なものとしては前述のブログにも記載されている通り姿勢にも影響を与えることがわかっています。
jeff burroughsによるPixabayからの画像
姿勢に影響を与えるということは関節、内臓、筋肉に至るまで様々な組織に影響を与えるということになります。
また、筋膜が滑りづらくなることで筋膜の下を通過している神経、血管、リンパ管などの動きに影響を与え痛みを引き起こす可能性があるとされています。1-3)
これらを踏まえて今回は筋膜と疾患についてご紹介させていただきます。
筋膜と疾患
疾患というと様々な疾患がありますが、その多くは「痛み」を伴うものだと思います。
痛みは身体の痛みを感じるセンサーが刺激を感じると脳へ「痛み」を送り痛みを感じるようになっています。
その「痛み」をキャッチするセンサーは身体のさまざまな部位(皮膚、皮下組織、腱、靱帯、骨膜、筋膜など)に存在しています。
筋膜に高密度化が起こることでセンサーが異常に伸ばされることで痛みの原因になることもあるようです。2)
このように部分的に高密度化(硬くなる)することで周りの組織や離れている組織を引っ張ったりして影響を与えます。
Mohamed HassanによるPixabayからの画像
引っ張られた組織は間接的に様々な障害を招きます。3)
・筋肉、筋間の協調障害→効率的な運動が妨げられ、結果的に不良姿勢へ
・運動制限→筋短縮により関節可動性の低下、関節機能障害へ
・潅流障害→血管圧迫により栄養、代謝障害や浮腫形成へ
・神経筋絞扼→神経が圧迫されることで異常感覚、筋力低下へ
・深部感覚、固有感覚、痛覚の刺激作用→筋の結合組織にある受容器から信号の変化へ
これらのことから疾患に筋膜が絡んでいる可能性があります。
原因
このように引っ張られるには原因があります。3)例えば。。。
・直接の外傷(挫傷、過伸張)→スポーツ、事故などによる筋損傷
・慢性的な筋挫傷→姿勢、トレーニングの反復、長時間座位
等が引っ張る原因となるようです。
日常生活でそんなことをした覚えはありませんか?
このように様々な要因や、原因があり体の不調へと繋がります。
不調を引きずらないように毎日のコンディショニングや予防が大事になってきますね。
まとめ
①筋膜が滑りづらくなると様々な組織(筋、神経、血管、関節など)に悪影響を与える
②筋膜の高密度化(硬くなる)とセンサーに異常をきたす
③筋膜が高密度化(硬くなる)原因は日常生活の中にある
いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません。
上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう。
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参考文献
1)Thomas W Myers著. 板場英行,石井慎一郎訳:アナトミー・トレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線第3版.株式会社医学書院.2016.
2)LUIGI STECCO, ANTONIO STECCO著. 小川大輔監訳:筋膜マニュピレーション実践編レベル1 原著第2版.医歯薬出版株式会社.2021.
3)Robert Schliep, Thomas W Findley, Leon Chaitow, Pere A Huijing原著. 竹井仁監訳:人体張力ネットワーク膜・筋膜 最新知見と治療アプローチ.医歯薬出版株式会社.2017.