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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
前回は【変形性股関節症の原因】を紹介しました。
今回は【変形性股関節症になりやすい姿勢】をご紹介したいと思います。
以前の記事で悪い姿勢では痛みやすいことを紹介しました。
健常股関節における骨学と関節学は、可動性より安定性を確保するために設計されており、これは肩甲上腕関節(上肢における股関節と類似した役割の関節)と反対である。¹⁾
⇒股関節は安定性が重視
下部腰椎の伸展筋の作用は、強く作用している股関節屈曲に対して骨盤を安定させると同時に、屈曲した体幹をサポートする。¹⁾
⇒体幹の筋肉が大切
内閉鎖筋による力は関節表面を圧迫し、それにより股関節における動的安定性を担っている。¹⁾
⇒股関節周りの筋肉が重要
股関節が曲がった姿勢
股関節の屈曲拘縮の場合は異なり、やや股関節が屈曲位のため、安定のために股関節伸展筋はつねに作用している。そのような状態は代謝的に“高価”なだけでなく、股関節に不必要に大きな筋に基づいた力を作用している。これらの力は、つねに作用して、適切なストレス分散できない異常アライメントを生じるため有害かもしれない。¹⁾
ただ実際は、腰椎前弯・骨盤前傾させて相対的に股関節屈曲状態を呈することが多い。²⁾
長期間の股関節屈曲保持は股関節屈筋と関節包靭帯の適応性短縮による関節拘縮を招く。¹⁾
伸展位で動作ができるように、薬物や理学療法によって炎症を軽減することが重要である。¹⁾
全・初期股関節症では、対象群に比べて優位に、骨盤が前傾していた。³⁾
特にスウェイバック姿勢の患者は、骨盤がニュートラルまたは後傾位となり、ハムストリング優位となる。このハムストリング優位の状態で股関節の伸展を行うと骨頭が前方向に変位してしまう。⁴⁾
⇒座ったり屈んだ姿勢を長時間続けると固まりやすい
⇒股関節が曲がってる姿勢では、股関節に負担がかかりやすい
⇒股関節周りの筋肉がバランスよく働く必要がある
⁴⁾
歩きで姿勢が崩れていないか?
立脚初期に股関節が屈曲位にあるときには、主に大殿筋上部繊維が骨盤の安定性に寄与する。次いで立脚中期に股関節が屈曲0°付近、すなわち直立位まで伸展すると、中殿筋が主動作筋として作用する。立脚後期に股関節が伸展すると、小殿筋、大腿筋膜張筋が活動する。⁵⁾
軟部組織を介して伝わる力を追跡すれば、接踵期の大殿筋から立脚中期の中殿筋、そして股関節が伸展する際の大腿筋膜張筋までの緊張変化をはっきりと確認することができる。⁶⁾
軟部組織を介して力が伝わる様子を追跡すれば、接踵期の大殿筋から立脚中期の中殿筋、そして股関節が伸展する際の大腿筋膜張筋までの緊張変化をはっきりと確認することができる。⁶⁾
⇒歩くとき角度によって、お尻の筋肉がそれぞれ支える
⁶⁾ ⁵⁾
トレンデレンブルグ徴候
歩行時の立脚中期において立脚側の股関節外転トルクの低下が影響し、遊脚側へ骨盤が下制する現象のことを呼ぶ。⁷⁾
これは股関節を外転位とすることで骨頭の被覆率を上げ、股関節の安定性を向上させようとする代償動作であると理解できる。⁷⁾
⇒お尻が弱くなると横にぶれやすい
まとめ
今回は【変形性股関節症と姿勢の関係性】について紹介していきました
・歩くとき角度によって、お尻の筋肉がそれぞれ支える
・股関節が曲がってる姿勢では、股関節に負担がかかりやすい
・お尻がぶれないように筋肉が支える
次回は【変形性股関節症を防ぐためのストレッチ】について書いていきます。
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参考文献
1)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日
2)嶋田智明,大峯三郎,山岸茂則.運動連鎖~リンクする身体.文光堂.2011.総ページ数(p344)
3)日本整形外科学会/日本股関節学会,変形性股関節症診療ガイドライン2016,南江堂,2016年5月25日
4)近良明,桑原匠司:運動療法としてのピラティス.文光堂.2018年1月11日
5)石井慎一郎,動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践,メジカルビュー社,2015年3月1日
6)トーマス・W・マイヤース/板場英行・石井慎一郎,アナトミートレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線,医学書院,2121年1月1日
7⁾工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日