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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。
先月は「腰椎椎間板ヘルニア」についてご紹介させていただきました。
今月は「四十肩、五十肩」についてご紹介させていただきます。
肩のつくり
肩の関節は「肩甲骨」「鎖骨」「上腕骨(二の腕)」「胸郭(肋骨)」で構成されています。
また大きな特徴として膝や股関節とは違い、重い腕がぶら下がっているという特徴があります。
腕をぶら下げておくためには強靭な靭帯や、筋肉で肩回りを覆ったり、
関節がスムーズに動くように様々な組織（関節包、滑液包等）が炎症を起こすことで
「肩関節周囲炎⇒四十肩、五十肩」となります。
Secondary adhesive capsulitis can occur after shoulder injuries or immobilisation (e.g. rotator cuff tendon tear, subacromial impingement, biceps tenosynovitis and calcific tendonitis). These patients develop pain from the shoulder pathology, leading to reduced movement in that shoulder and thus developing frozen shoulder.1)
⇒二次性癒着性関節包炎は、肩の負傷または固定化の後に発生する可能性があります（例：回旋腱板腱断裂、肩峰下インピンジメント、上腕二頭筋腱鞘炎および石灰沈着性腱炎）。これらの患者は、肩の病状から痛みを発症し、その肩の動きを減少させ、やがて五十肩を発症します。
つまり肩周りの組織が炎症を起こすことで「五十肩」は発生します。
肩回りの動き
肩回りはほかの関節と比べて非常に多くの可動範囲を持ち、様々な動きをする関節なのでその分負担も大きくなります。
肩の関節は鎖骨や、胸椎（背骨）、胸郭（肋骨）とも接しているため、これらの関節の動きも肩の動きに影響を与えてしまいまいます。
例えば手を挙げる動作は胸椎（背骨）が後ろに反れなとうまく挙がりません。
また手を横に広げる動きなどは鎖骨が動かないと広げられません。
このように肩の動きは肩関節だけでなく、肩と隣接している関節と連携して動くようになっています。
Thoracic joint mobilization has been shown to increase ROM, minimize pain, and improve shoulder function in patients with SIS through thoracic extension.2)
⇒胸椎関節可動域は、胸椎伸展を介して肩峰下インピンジメント症候群患者の可動域を増加させ、痛みを最小限に抑え、肩の機能を改善することが示されています。
つまり、肩は肩関節だけでは動かず、隣接する関節と連携して動くようになっています。
まとめ
今回は「四十肩、五十肩について」をご紹介させていただきました。
①肩の関節は多くの骨が関わっている
②五十肩は肩の組織が炎症を起こしている状態
③肩だけでなく隣接する関節も関係する
次回は「四十肩、五十肩の原因」についてご紹介させていただきます。
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参考文献
1)Chan HBY, Pua PY, How CH. Physical therapy in the management of frozen shoulder. Singapore Med J. 2017 Dec;58(12):685-689. doi: 10.11622/smedj.2017107. PMID: 29242941; PMCID: PMC5917053.
2)Park SJ, Kim SH, Kim SH. Effects of Thoracic Mobilization and Extension Exercise on Thoracic Alignment and Shoulder Function in Patients with Subacromial Impingement Syndrome: A Randomized Controlled Pilot Study. Healthcare (Basel). 2020 Sep 2;8(3):316. doi: 10.3390/healthcare8030316. PMID: 32887287; PMCID: PMC7551755.
