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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
前回は【運動不足と腰痛】について紹介いたしました。
・腰痛がある人では、運動習慣のない方の割合が高い
・腰痛の経験がある方で腰痛の原因が、【運動不足】にあることを自覚している人が多い
今回は【運動不足解消で腰痛を予防・改善!】についてまとめていきます。
腰痛にどう対処している人が多いか?
腰痛は518名80%(看護婦292名、医師43名、コワーカー80名、事務63名、ビル管理40名)にみられた。腰痛は放置や家にて安静にする程度のものが多く、作業中に腰痛のため休憩が必要な人は5人1%であった。休職歴を有する人は52名10%で、入院歴があるものは11名2%であった。¹⁾
放置するが最多で218名53%(看護婦132名45%、医師20名47%、コワーカー33名41%、事務20名 32%、ビル管理13名33%)であった。¹⁾
⇒このアンケートでは、腰痛の際に放置するという人の割合が半数以上だった
運動習慣で腰痛を予防・改善しましょう!
医学的根拠に基づき、再発予防および慢性腰痛の両者に推奨されている介入は、エクササイズのみであることを、産業保健に関わるすべてのステークホルダーが知っておく必要がある。²⁾
⇒腰痛改善や予防には、「運動」することが推奨されている
現在の運動量は体力に対する感想と比例しており、運動している方はそれなりに体力にも自信を感じていた。事務職員の現在と中・高校時代の体力についての感想では「並」を除いてはいずれも有意差がみられた(p<0.001)。すなわち中・高校時代の体力では「とても自信あり」38名(21.8%)および「自信あり」50名(28.7%)で合わせて50.5%であったが、現在の体力では「自信なし」が98名56.3%に達し逆転していた。³⁾
中・高校時代では体力に「とても自信あり」または「自信あり」から、現在は運動をせず、体力にも自信がないと答えた方が45名存在した。この45名は現在運動不足と考えられる。このグループとそれ以外の129名で比較すると、現在腰痛罹患では差はなかったが、腰痛の既往(p<0.05,OR 2.32)、スポーツ関連腰痛の既往(p<0.05,OR 2.99)では運動不足が有意に頻度が高かった。この一群では中・高校時代に比較的活発に運動していた方がむしろ運動不足になっているという背景があり、腰痛の既往率が高かったことから、腰痛に関連していると考えられた。³⁾
⇒学生時代活発に運動をしていて体力に自信のあった方も、運動不足で「体力に自信がない」と感じている人は多い
健康感のみによる尺度と健康感と運動不足感を組み合わせた尺度によるそれぞれ同順位群(Ⅰ群とA群、Ⅱ群とB群)を比較すると、握力以外の全体力項目においてA群の平均値がI群より高く、一方、それとは逆にB群の平均値はⅡ群よりやや低い値を示した。このことから、2つの多段階健康尺度においてそれぞれ最高健康度を表すⅠ群とA群について、A群([健康感あり][運動不足感なし])がⅠ群(健康)に比較してより高体力の特徴を有していることが示された。以上の結果から、健康感と運動不足感を組み合わせた尺度は、健康感のみの尺度に比較してより体力水準の違いが強調された尺度になっていることが確認された。⁴⁾
⇒健康な自覚があり運動不足でないと感じている人のほうが、高体力な傾向にある
「腰痛改善」のための、エクササイズ1例
一方向に回転させてからその位置で3秒同一姿勢を保持させ、それを反対側にも行って、これを5~10往復、1日3回行うように指導した。運動実施後1カ月の調査では、腰痛がほとんど消失したり、かなり改善して効果の顕著な症例が全体の70%に及んだ。⁵⁾
⇒以下写真のような運動をすることで、腰痛のある70%の方が軽快していた
方法
通常の椅子に浅めに腰掛け、できる限り体幹を垂直に保ったまま、頸部、胸腹部、腰部のすべてをできる限り捻るように回転させる。捻り切った状態で約3秒間そのままの姿勢を保持させてから正面に向き直り、反対側に同様に回転させ、やはり約3秒間そのまま保持させて再度正面を向く 。これを1回転として5~10回転を目標に、朝、昼、夕刻、と実施させた。夕刻は入浴後や就眠前の時間に行うように指導した。⁵⁾
子供の腰痛と体の機能・悪い姿勢
本来ロコモは、年齢とともに足腰が衰えて移動能力が低下し、進行すると寝たきりになるリスクが高い状態をいう。ところが前述したように、生活習慣の乱れにより、子どもの体にも異変が生じている。実際、学校現場の養護教諭等から、子どもの姿勢が悪く、肩こりや腰痛を訴える、すぐ骨折してしまう、雑巾がけで顔から転倒し歯を折ってしまう、転ぶときに手が出ない、組体操の下段で支えられない等々、子どもの体の異変を訴える声が次々と寄せられている。このように体が硬い、バランスが悪い、あるいは体の動かし方がわからないなど、子どもの運動器機能が低下した状態が「運動器機能不全」または「子どもロコモ」である。⁶⁾
⇒子供でも、「腰痛」「肩こり」など体の不調を訴えている
埼玉県整形外科医会では教育委員会と協力し、平成19年度より学校運動器検診モデル事業を開始し、片脚立ち、しゃがみ込み、肩挙上、体前屈の4つの基本動作ができているかを調べた。結果、1つもできない子どもが4割にものぼったこのことは、朝礼でふらつく、雑巾がけで顔から転び歯を折ってしまうなど、今起こっている子どもの体の異変を裏付けるものであった。⁶⁾
埼玉県学校運動器検診(平成22-25年)の学年全体の内訳は、幼稚園児192名、就学時児童237名、小学5,6年生520名、中学生394名、合計1,343名であった。その結果、基本動作4項目中うまくできなかったのは、片脚立ちが14.7%、しゃがみ込みが15.3%、肩挙上が7.1%、体前屈は23.3%であり、これら1つでも問題があるものは、41.6%にのぼった。⁶⁾
⇒片足立ち・しゃがみ込み動作・バンザイ動作・前屈の1項目でも異常がある子供が、41%であった
小学生の姿勢について実態調査およびアンケート調査が行われた(越谷市立大相模小学校・亀山俊子養護教諭:対象児童502名)。学級担任による姿勢チェック(机・椅子の座り姿勢)では、猫背や骨盤後傾の座り姿勢をとった子どもが 76%を占め、座り姿勢の悪さが示された。また姿勢のアンケート調査で、「姿勢が悪いと注意されたことがある」生徒が、72.1%にのぼった。また体の不調の有無では、「疲れを感じる時がある」が実に75.7%を占めた。「イライラする時がある」が63.8%「眠れない時がある」が 61.3%、「授業に集中できない時がある」が57.3%、「肩がこる」と訴える生徒も43%いた。この調査で、子どもの姿勢の悪さが体の不調に影響していることが示唆された。⁶⁾
⇒子供でも、姿勢の悪さが体の不調に影響を与えている可能性がある
まとめ
今回は【運動不足解消で腰痛を予防・改善!】について紹介していきました
・腰痛改善や予防には、「運動」することが推奨されている
・写真のような運動をすることで、腰痛のある70%の方が軽快していた
・子供でも、姿勢の悪さが体の不調に影響を与えている可能性がある
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参考文献
1)松本學/木下厳太郎/白木孝人 他,病院職員の腰痛アンケート,日本腰痛学会,日本腰痛学会雑誌2001年7巻1号p.73-78
2)松平浩,職域でのエビデンスに基づいた包括的な腰痛対策,一般社団法人日本体力医学会,体力科学2023年72巻1号p.94
3)武者芳朗/伊藤圭介/砂川隆英 他,事務職員の腰痛と運動との関係について,日本職業・災害医学会,日本職業・災害医学会会誌,60 (5), 274-277, 2012-09
4)王旭/張琬/蛭田秀一 他,健康感と運動不足感の組み合わせによる多段階健康尺度の検討―大学男子新入生の自覚症状および体力項目データとの関連から―,名古屋大学総合保健体育科学センター,総合保健体育科学42(1), 25-33, 2019-05-30
5)青木孝文/今野俊介/宮本雅史 他,腰痛に対する簡便な運動療法の試み,日本腰痛学会,日本腰痛学会雑誌2007年13巻1号p.84-87
6)林承弘/柴田輝明/鮫島弘武,子どもロコモと運動器検診について,日本整形外科学会,日本整形外科学会雑誌91 (5),338-344,2017-05