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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。
前回ご紹介しました「腰を反り過ぎるとどうなるか?」では腰の痛みが長引く方は日常生活でも腰を反っている可能性があり、反り過ぎると腰部疾患に繋がる可能性がある。というお話をしました。
今回は腰を捻った時には何が起こるか?についてご紹介したいと思います。
VISIBLE BODYより
腰の骨(腰椎)の捻れる角度は腰椎の高さによって若干の違いがありますが、およそ2.4°~6.7°とされており、あまり動きません。1)
MRIを使用し腰椎の回旋を解析した論文でも、腰椎の各レベルでの片側への平均軸回転は、T12/L1 で 1.2 ± 0.4°、L1/2 で 1.3 ± 0.5°、L2/3 で 1.4 ± 0.3°、L3/4で1.7±0.6°、L4/5で1.7±0.6°、L5/S1で1.6±0.7°。したがって、すべてのレベルで統計的有意性は見られなかったが、軸回転は上腰椎よりも下腰椎の方が大きかった。2)としており、腰椎の回旋可動性は小さいことがわかります。
イラストACより
なぜこんなに可動域が狭いのでしょうか?
腰の関節は↓↓↓の様に互い違いになっており、腰を捻ろうとすると互いがぶつかるように設計されています。
VISIBLE BODYより
こういった理由から腰の回旋可動域は小さくなっています。このように構造的にぶつかるようにできている腰椎を無理やり捻るとどうなるでしょうか?
年代によって出てくる疾患も違いますが、中学生から高校生にかけてスポーツの動作などで腰を反ったり、捻ったりを多用すると腰椎分離症と呼ばれる腰骨の骨折が起こる場合があります。3)
イラストACより
また、この時骨折したままですと、腰椎を骨同士で支えれないためる分離辷り症と呼ばれる腰骨がズレていくようなことも起こります。
以上のことから腰の反り過ぎ、捻り過ぎには注意が必要となります。
まとめ
①腰が捻れる角度は狭い
②狭い原因は骨がぶつかる事に由来する
③腰の捻り過ぎには注意が必要
いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません!
上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう!
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参考文献
1)赤坂清和,竹林庸雄/監,三木貴弘/編.痛みの理学療法シリーズ 非特異的腰痛のリハビリテーション.東京.株式会社 羊土社.2018.
2)Fujii R, Sakaura H, Mukai Y, Hosono N, Ishii T, Iwasaki M, Yoshikawa H, Sugamoto K. Kinematics of the lumbar spine in trunk rotation: in vivo three-dimensional analysis using magnetic resonance imaging. Eur Spine J. 2007 Nov;16(11):1867-74. doi: 10.1007/s00586-007-0373-3. Epub 2007 Jun 5. PMID: 17549527; PMCID: PMC2223353.
3)照屋 翔太郎, 辰村 正紀, 江藤 文彦, 山崎 正志, 発育期野球選手における投球/打撃動作と腰椎分離症発生側との関連性, Journal of Spine Research, 2020, 11 巻, 1 号, p. 22-26, 公開日 2020/01/20, Online ISSN 2435-1563, Print ISSN 1884-7137, https://doi.org/10.34371/jspineres.2019-0010, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspineres/11/1/11_2019-0010/_article/-char/ja,