バランスコンディショニング🄬でインナーユニットの働きを改善する

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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】

 

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いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくり

バランスコンディショニング®

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インナーユニットとは主に横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋のことを指し、体幹の幹になる部分です。

なぜこのインナーユニットが大切か?

これらの筋肉が正しく働くことで、お腹の内圧(腹腔内圧)が上がり、背骨が安定することが挙げられます。1)

背骨が安定した結果、関節への負担が減り、関節疾患の改善や予防となります。

 

インナーユニットの後ろと周り

Hodgesら2)によると、股関節を動かす際、腹横筋が先に収縮し、その後股関節を動かす大きな筋肉が働くとしています。

股関節を曲げる、外に開く、後ろに蹴る動作を検証したましたが、いづれの動きも腹横筋が始めに働き、背骨を安定させた後、股関節の主動筋(大きな筋)が動くことで、足が動きました。

腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋は股関節がどの方向に動いても反応時間はほぼ変わらない事が示されており、腹圧を上げるのに一役買っているのでは?とされています。2)

 一方で腰痛と腹横筋の関係についての研究では、腕を動かす際、腰痛を有している人の腹横筋の収縮が遅れるという結果になりました。3)

つまり腰痛持ちの人は背骨が不安定のまま手脚を動かしている可能性があり、それが腰痛の原因となっている可能性があります。

インナーユニットの底

インナーユニットの底を支えている骨盤底筋群ですが、機能障害に陥ると尿失禁や骨盤内臓脱、腰痛などが発症します。

骨盤底筋群は、姿勢維持筋としても非常に大切とされており、腹筋と協調して働く事で背骨の安定性を保っています。4)

骨盤底筋群の収縮が困難になると、たるんでしまい、腹圧が抜ける事で尿失禁や骨盤臓器脱を発症している場合が多いようです。5)

つまり、骨盤底筋群の機能低下が起こると腹圧が抜け、正しく背骨を安定させることができなくなってしまいます。

 

インナーユニットの天井

インナーユニットの天井部分となるのは横隔膜になります。

横隔膜も腹筋群や骨盤底筋群と協調し腹圧を常にかける(横隔膜が求心性収縮⇔腹筋は遠心性収縮)ことで、背骨を安定させることに必要なインナーユニットを構成する筋肉となります。

横隔膜の機能は、姿勢維持、脊柱の減圧、内臓機能の安定、情動の制御、消化等様々な機能を担っているとされ、腰痛患者では横隔膜の動きや、位置が変化し、機能が落ちるとされているようです。6,7)

 

このことからもインナーユニットは体幹の安定性を担っている事がわかります。

機能が落ちることで腰痛や、他の関節にも影響を出すので、機能改善、機能障害予防が大切となります。

バランスコンディショニング®︎ではこれらのインナーユニットを使いながら疾患の機能改善、予防を行っています。

次回はこのインナーユニットを具体的にどのように改善させていくか?をご紹介させていただきます。

 

 

いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません!

上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう!

 

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参考文献

1)金岡恒治編著.:スポーツ傷害予防と治療のための体幹モーターコントロール.中外医学社.2019.7

2)Hodges PW, Richardson CA. Contraction of the abdominal muscles associated with movement of the lower limb. Phys Ther. 1997 Feb;77(2):132-42; discussion 142-4. doi: 10.1093/ptj/77.2.132. PMID: 9037214.下肢の動きに伴う腹筋の収縮

3)Hodges PW, Richardson CA. Inefficient muscular stabilization of the lumbar spine associated with low back pain. A motor control evaluation of transversus abdominis. Spine (Phila Pa 1976). 1996 Nov 15;21(22):2640-50. doi: 10.1097/00007632-199611150-00014. PMID: 8961451.

4)田舎中 真由美, 骨盤底筋群機能障害に対する評価とアプローチ, 理学療法学, 2008, 35 巻, 4 号, p. 212-215, 公開日 2018/08/25, Online ISSN 2189-602X, Print ISSN 0289-3770, https://doi.org/10.15063/rigaku.KJ00004963396, https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/35/4/35_KJ00004963396/_article/-char/ja

5)田舎中 真由美, 青木 芳隆, 骨盤底筋トレーニングのための基礎と実践, 体力科学, 2022, 71 巻, 3 号, p. 255-261, 公開日 2022/05/10, Online ISSN 1881-4751, Print ISSN 0039-906X, https://doi.org/10.7600/jspfsm.71.255, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/71/3/71_255/_article/-char/ja

6)Kolar P, Sulc J, Kyncl M, Sanda J, Neuwirth J, Bokarius AV, Kriz J, Kobesova A. Stabilizing function of the diaphragm: dynamic MRI and synchronized spirometric assessment. J Appl Physiol (1985). 2010 Oct;109(4):1064-71. doi: 10.1152/japplphysiol.01216.2009. Epub 2010 Aug 12. PMID: 20705944.

7)大貫 崇, 呼吸機能と体幹,横隔膜の関係性について, 日本アスレティックトレーニング学会誌, 2019, 5 巻, 1 号, p. 27-34, 公開日 2019/12/24, Online ISSN 2433-572X, Print ISSN 2432-6623, https://doi.org/10.24692/jsatj.5.1_27, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/5/1/5_27/_article/-char/ja,

8)Helbostad JL, Sturnieks DL, Menant J, Delbaere K, Lord SR, Pijnappels M. Consequences of lower extremity and trunk muscle fatigue on balance and functional tasks in older people: a systematic literature review. BMC Geriatr. 2010 Aug 17;10:56. doi: 10.1186/1471-2318-10-56. PMID: 20716373; PMCID: PMC2936909.