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がじゅまる整体院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
今回は【股関節と胸郭から腰痛を予防・改善しましょう!】についてです。
前回の記事で
・【股関節が硬い】
・【股関節周囲やももの筋肉が硬い】と腰痛になりやすいことを紹介しました
お尻をほぐすことと腰痛
柔軟性に関して、本研究では股関節内旋可動域左右差、股関節外旋可動域左右差、HHD左右差の3項目で群間に差が認められた。差が認められた3項目全てにおいて、腰痛発症群は腰痛非発症群と比較して左右差の程度が大きい結果となった。¹⁾
股関節が硬いこと・左右差が大きいと腰痛になりやすい
本研究は、innerunit活性化を図ったアプローチである股関節外旋筋へのセルフマッサージが体幹回旋筋力と股関節内旋可動域に及ぼす影響を調査した。その結果、股関節外旋筋群において両股関節内旋可動域が向上し、コントロール群との間に交互作用が認められた.²⁾
股関節外旋筋であるお尻の筋肉をほぐし股関節内旋がしやすくなることで、腰痛改善・予防につながる

お尻のストレッチ
殿筋群ストレッチを行うことで、股関節の可動性のみならず脊柱起立筋の柔軟性と脊柱から下肢の可動性が改善することが明らかになった。このことは、われわれが経験的に感じている腰痛患者に殿筋群ストレッチを行うことで腰痛が軽減する現象の一因を明らかにできたと考えられる。³⁾
お尻のストレッチで股関節が動かしやすくなり、背中の筋肉も柔軟になることで腰痛軽減につながりやすい


ポールでほぐすと腰痛改善につながる
ポールを用いた胸郭に対する運動療法は前屈型腰痛患者の疼痛と柔軟性を改善させ、特に疼痛に関しては、過去に報告されているストレッチより有意に減少させ、前屈型腰痛に対しての効果的な治療であることが示唆された。⁴⁾
ポールで背中をほぐすことで、腰痛が改善しやすい

抱っこと腰痛
抱っこの腕の方向について回答のあった保育士60名に関して、抱っこの腕の方向と腰痛状況の有無のクロス集計を行った結果、左腕で抱く保育士に腰痛が多く、両腕で抱く保育士に腰痛があまりない傾向がみられた(表4)。⁵⁾
腰は前後に前屈、後屈が出来易いが、ねじれ運動には向いていないと要約出来る。よって、「片腕による抱っこ」は特に腰痛を引き起こす原因となると考えられる。⁵⁾
両手での抱っこのほうが、片手での抱っこよりも腰痛になりにくい傾向がある
一側での荷重による過度に頭頚部、肩甲帯、腰背部に負担がかかり筋肉が緊張し腰痛に繋がると考えられた。⁵⁾
筋、筋膜性による腰痛の発生機序として、不良姿勢や長時間の同一姿勢により腰背部に筋硬結部が出現し、局所の血行が不良になったりすることで、結果として筋内ポリモーダル受容器等が二次的に刺激されて持続的な筋肉痛が起こり、腰背部痛の出現が起こると考えられている。⁵⁾
片手での抱っこのように長時間片側に荷重がかかり続けると、腰痛になりやすい

まとめ
今回は【股関節と胸郭から腰痛を予防・改善しましょう!】について紹介していきました
・股関節が硬いこと・左右差が大きいと腰痛になりやすい
・①お尻のほぐし、②お尻のストレッチ、③ポールで背中をほぐすことで、腰痛が改善しやすい
・両手での抱っこのほうが、片手での抱っこよりも腰痛になりにくい傾向がある
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参考文献
1)武内孝祐/中嶋杏菜/小松猛 他,股関節の柔軟性と殿筋筋力が大学スポーツ選手の腰痛発症に及ぼす影響:前向き調査,びわこ成蹊スポーツ大学,研究紀要 号14,p.29-36,発行日2017-03-15
2)木村明日佳/倉持梨恵子/箱﨑太誠,股関節外旋筋へのセルフマッサージが股関節内旋可動域と体幹回旋筋力に及ぼす影響,一般社団法人日本臨床スポーツ医学会,日本臨床スポーツ医学会誌2024年32巻2号p.264-272
3)望月良輔/内田みなみ/石垣直輝,殿筋群ストレッチが腰部周囲に及ぼす身体変化についての検討,日本理学療法士協会,理学療法学Supplement 第48回日本理学療法学術大会 抄録集