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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
前回は【首の痛みを防ぐために】を紹介しました。
今回は【首の痛みを防ぐポイント】をご紹介したいと思います。
デスクワーク・スマホ使用時の姿勢は大丈夫?
厚生労働省よるとVDT(Visual Display Terminals)作業者の7割以上が首・肩のこりや痛みを感じていると報告し,それらの労働衛生管理上の問題点を指摘している。¹⁾
⇒厚生労働省の報告では、デスクワークをしている7割以上がコリや痛みを感じている
「両手操作」では、頭・頸部をより屈曲しており、操作端末の位置が姿勢に影響を及ぼしていることが示唆された。骨盤と胸椎において、「携帯」よりも「スマートフォン」操作で骨盤をより後傾し、脊柱は円背する傾向を示すことがわかった。¹⁾
⇒片手での操作に比べて、両手での操作では下を向きやすく猫背になりやすい
⇒両手での操作の方が姿勢が悪くなりにくい
今この記事を読んでいるあなたは上のいずれかの姿勢になっていませんよね?
ハッとしたあなたは普段から姿勢を意識してみてください!その普段の意識が体の不調を予防します。
顎を引きましょう!
特に深層筋は、姿勢保持や関節の安定性への関与が大きいとされている。²⁾
⇒首の深い筋肉は姿勢を保ち、安定させる働きがある
チンイン姿勢をとることで頚部屈曲筋群および伸展筋群の筋活動を同時に高めることができ、頚部の安定性が得られる。³⁾
頸椎変性疾患患者に対し、MDT、頸部深層筋エクササイズを実施することで、物理療法のみと比較して、多面的な改善を得られる可能性がある。⁴⁾
⇒顎を引くことで奥の筋肉が働きやすくなり、首の不調を防ぎやすい
頸椎の有疾患者に対して実践している CSEx について、重心動揺の観点から検証を行った。結果から、前後方向軌跡長、外周面積、前後方向最大振幅の測定項目において閉眼閉脚立位、開眼右・左片脚立位のすべての測定肢位で CSEx 後に有意に低値を示した。³⁾
⇒顎を引くことでバランス能力も良くなる
首下がり姿勢は、軽度であっても長時間におよぶ時、重心の前方への傾きを助長し、姿勢を保つためには伸展筋のより一層の活動を必要とする。⁵⁾
良い姿勢の方が頭部前方位姿勢と比較すると肩甲帯屈曲・伸展ともに有意に可動域が大きい値を示す結果となった。⁶⁾
⇒姿勢が悪いと肩の可動域も狭くなり、筋肉がコリやすい
姿勢全体に気を付けましょう
骨盤前傾位が後傾位に比べると肩甲帯屈曲・伸展ともに有意に可動域が大きい結果となった。⁶⁾
頸部左回旋、左肩挙上、上部体幹右回旋が改善され、頸部運動時痛軽減。立位姿勢の正中化と腰椎過前弯改善により腰背部~殿部痛軽減とL2-4棘突起部痛消失がみられた。⁷⁾
頸部運動時痛は、左外腹斜筋と左前鋸筋・左斜角筋・左肩甲挙筋の過緊張によって上部体幹右回旋と左肩甲骨外転・挙上を呈することで下位頸椎は相対的に左回旋・左側屈し運動制限に繋がり、また後頭下筋群筋緊張亢進による上位頸椎運動制限も付随して中位頸椎過可動性が生じ、C3/4椎間関節包に炎症をもたらし脊髄後枝内側枝に刺激が加わったことによる放散痛と考えた。⁷⁾
⇒首だけでなく肩甲骨や骨盤まで整える必要がある
①患者/疼痛教育②有酸素運動③姿勢指導④頚部深層筋エクササイズ⑤肩甲骨位置修正エクササイズを行った。姿勢において、普段の生活の中で自らの姿勢を認知し、骨盤前傾・肩甲骨内転・頭部後退・上位頸椎屈曲を意識することが可能になった。⁸⁾
⇒運動習慣と日々の意識も大切です
まとめ
今回は【首の痛みを防ぐポイント】について紹介していきました
・スマホやパソコンの位置を調整することで、姿勢が変わる
・顎を引くことで奥の筋肉が働きやすくなり、首の不調を防ぎやすい
・首だけでなく肩甲骨や骨盤まで整える必要がある
運動習慣と日々の意識も大切です
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参考文献
8)三木貴弘,藤田直輝,竹林庸雄,Treatment Based Classification に基づいた頸部痛に対する多面的な介入,理学療法学第46巻第2号116~124頁2019