変形性股関節になりやすいクセ

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

BC-bodyでは【予防医学】の観点から

いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。

 

前回は【変形性股関節症を防ぐためのポイント】を紹介しました。

前回のまとめ

変形している側の筋肉は明らかに衰えている

体幹を鍛えて、姿勢を綺麗にすると変形の予防につながる

関節を柔らかく保ちましょう

変形性股関節症を防ぐためのポイント

今回は【変形性股関節症を防ぐために】をご紹介したいと思います。

 

運動・生活習慣

白人において肥満は、一次性股関節症のリスクファクターであるとする質の高いエビデンスがある(EV level R-I)。¹⁾

⇒体重の過多は変形につながりやすい

わが国ではイギリスと異なり、肥満やHeberden結節は股関節症の危険因子にはならないが、イギリスと同様に仕事での重量物の持ち上げは強力な危険因子であるとする中等度のエビデンスがある(EV level R-III)。¹

⇒日常的に重いものを持ち上げる方は変形しやすい

日常的に、気づくと左写真のような動作をしていませんか?

   or 

歩行

年齢や体重、股関節病変の程度(関節裂隙幅)で調整しても、調査開始時点での股関節累積負荷(特に前額面)の増大がその後 12 か月間におけるレントゲン画像上の股関節症進行と有意に関連した(図 2)。²⁾

前額面および矢状面の股関節累積負荷を構成する「股関節内・外転(または屈曲・伸展)モーメントインパルス」や「1日の歩数」を減少させることが、変形性股関節症の進行(股関節関節裂隙幅の減少)を遅延するために重要だと考えられる。³⁾

⇒がに股やお尻が外にぶれる歩き方は変形しやすくする

股関節累積負荷の制御には、適切な歩行指導とともに活動量のコントロールが重要となる。²⁾

⇒股関節の負担を減らすためには、歩き方を綺麗にすることと運動のし過ぎに注意

歩行速度が減少することで立脚期の股関節内・外転モーメントインパルスが増加することが明らかになった。³⁾

⇒歩くスピードが遅くなると股関節の負担が大きくなる

 

歩き方のクセをチェック

方法:目をつぶりその場で50回足踏みをしましょう

結果:スタート位置より体が右や左を向いていないか? 前や後ろに移動していないか?

注意点:転倒しないように安全を確保して行いましょう

スタート位置からずれてしまう場合は歩き方が崩れている可能性があります。

 

姿勢

立位姿勢の偏りは股関節周囲での外的モーメントを増加させ股関節負荷につながる可能性は考えられる。また、脊柱の柔軟性低下は、かがむ動作や立ち座りなどの日常生活動作のなかで相対的に股関節での運動またそれに伴う負荷の増加を生じることが考えられる。²⁾

⇒姿勢のゆがみは股関節の負担を大きくする

⇒背骨を柔らかく保つと、股関節への負担を減らす

内転筋のストレッチ

 

まとめ

今回は【変形性股関節症を防ぐためには】について紹介していきました

①姿勢のゆがみは股関節の負担を大きくする

②がに股やお尻が外にぶれる歩き方は変形しやすくする

③背骨を柔らかく保つと、股関節への負担を減らす

BCで意識して体幹を鍛えることで姿勢を綺麗に保ちましょう!

 

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がじゅまる整骨院院長(加藤由基)

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参考文献

1)日本整形外科学会/日本股関節学会,変形性股関節症診療ガイドライン,南江堂,2016

2)建内 宏重,変形性股関節症と姿勢・歩行―疾患進行予防に向けた理学療法士の視点―,近畿理学療法学術大会誌,2017年

3)稲井卓真/高林知也/江玉睦明他,変形性股関節症の進行を遅延させるためのバイオメカニクス研究,基礎理学療法学第24巻第1号,2021年