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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。
自分の足の形を見たことがありますか?偏平足、外反母趾、内反小趾等足には様々な形があります。もしその足の形が原因で膝が痛いとしたら膝だけを鍛えますか?そんな疑問を今回は【足の形が膝の痛みに関係するか?】としてご紹介させていただきます!
足の形
自分の足を観察してみると、人によって様々なパターンがあると思います。そのうえで正常な足の形を保つことはいつまでも歩き続けるために重要な要素となります。
正常な足の形は骨や靭帯、筋肉がアーチ(土踏まず)を構成し、このアーチは内、外、横に分かれており、地面に力を伝達したり、体重を支える場所となります。
アーチはこのように3つに分散することで体重が1か所に集まることなく足への負担を減らしています。(踵⇒25%/母指球⇒+小指球⇒25%×両足=100%)ですので、重心が前に傾いていたり、小指側だけに体重がかかったりする場合はバランスが良いとは言えず、足の形を崩す原因にもなりかねません。
足の形が膝に与える影響
足の形が崩れるいわゆる【偏平足】では身体を支える事が出来ず、膝に影響を与える可能性があり、特に変形性膝関節症との関連があり、変形性膝関節症患者では偏平足(足部回内)が多い事が示唆されています。3)
偏平足により膝の痛みが増すことも示唆されていますが、すべての膝関節の痛みが関連しているわけではありません。
例えば下記の偏平足と膝の痛みの関連を調査した研究では、偏平足と膝関節(大腿骨/脛骨間⇒特に内側)の痛みには関連していますが、偏平足と膝蓋大腿関節(大腿骨/膝蓋骨間⇒お皿周り)では関係はなかったとしています。4)
つまり偏平足がすべての膝痛原因にはなりえませんが、膝の内側の痛みと関連が強いので注視しておくことが必要になります。
次回は足の形の変化が歩行とどのように関係して膝が痛むのか?をご紹介させていただきます。
まとめ
①足の形を保つことは【地面に力を伝える】【体重を支える】に関係する
②正常な体重のかかり方は母指球、小指球、踵(かかと)に均等に体重がかかる状態を言う
③偏平足は膝の内側の痛みと関係が強い
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参考文献
1)Kapandji IA:カパンジー機能解剖学Ⅲー下肢-,原著第6版.塩田悦仁(訳),医歯薬出版,東京,2008.
2)中村隆一・他:基礎運動学第6版.pp447-478,医歯薬出版,2005.
3)Almeheyawi RN, Bricca A, Riskowski JL, Barn R, Steultjens M. Foot characteristics and mechanics in individuals with knee osteoarthritis: systematic review and meta-analysis. J Foot Ankle Res. 2021 Mar 26;14(1):24. doi: 10.1186/s13047-021-00462-y. PMID: 33771204; PMCID: PMC8004391.
4)Gross KD, Felson DT, Niu J, Hunter DJ, Guermazi A, Roemer FW, Dufour AB, Gensure RH, Hannan MT. Association of flat feet with knee pain and cartilage damage in older adults. Arthritis Care Res (Hoboken). 2011 Jul;63(7):937-44. doi: 10.1002/acr.20431. PMID: 21717597; PMCID: PMC3087845.