腰痛症になりやすい要因

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

BC-bodyでは【予防医学】の観点から

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前回は【腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと】を紹介しました。

腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと

今回は【腰痛症になりやすい要因】をご紹介したいと思います。

 

腰痛症へのアプローチとしては、筋力や筋のコントロールを改善させるためのトレーニングや、筋・結合組織の選択的な活動やストレッチングを行って、脊椎運動とアライメントを至適化すること。姿勢の改善や職場デザインの改善をアドバイスすること。可動化と操作、牽引、軟部組織マッサージ、物理手段(例:熱、電気刺激、治療超音波)などがある。¹⁾

⇒腰痛の予防には、

①姿勢を正しく保つ ②筋肉を強くして、クセを治す ③筋肉が固まらないようにすることが必要です

 

筋肉を鍛える

運動習慣

慢性腰痛に対する運動療法は強く推奨される保存的治療のひとつといえる。²⁾

慢性腰痛患者のRCTでは、運動療法が腰椎可動域や機能障害の改善に効果があり、疼痛、運動機能、健康状態、筋力および持久力も改善した。²⁾

運動をした群では、何もしない群に比べて1年後での再発を抑制する効果があった。²⁾

メタアナシスでは、痛みの改善において無治療、通常のケア、運動療法に比し、ヨガの優位性が短期、長期ともに示された。²⁾

⇒慢性的な腰痛には運動がとても効果的

⇒腰痛にはヨガもオススメ

仙腸関節の安定性低下

仙腸関節の安定化メカニズムとしてform closureとforce closureがある。³⁾

force closureは動的安定化機構とも考えられ、筋・筋膜による安定化機構であるforce closureでは、腹横筋や内腹斜筋、固有背筋、股関節伸筋群が重要視されている。これらの安定化機構が破綻すると、仙骨の後傾(カウンターニューテーション)が出現する。これにより仙腸関節への剪断ストレスが増加するため、疼痛が出現すると考えられる。³⁾

⇒仙腸関節の安定には筋肉が関わり、弱くなると負担が増え痛みが出やすい

 

筋肉の硬さ

最近のRCT2編でメタアナシリスを行うと慢性腰痛の改善には有用であった。²⁾

システマティックレビューでは、マッサージは亜急性および慢性の腰痛症状の短期的な介入効果を認め、治療的な運動や教育と組み合わされた場合に、治療直後および短期間の症状軽減に効果的であるとされている。²⁾

⇒マッサージは腰痛の改善に効果がある

このような症例でSBLと後面のみを治療する場合、一時的にしか開放することができず、姿勢は経時的に悪化する。どれほど多くの対象者が「今日は、背中と肩だけ治療してください。そこだけが痛いのです」と言っていることか?知識の豊富なセラピストであれば、対象者の意識をSFLの別の場所に向ける。あるいは姿勢の再教育を行うはずである。⁴⁾

⇒痛い場所だけでなく全身を調整する必要がある

 

日常動作

リフティングは、米国における腰痛の危険因子でトップを占め、とくに作業に関係する。¹⁾

⇒重いものを持ち上げる動作は腰を痛めやすい

この仮説例の計算は、200N(約20㎏)の重量物をリフティング中、3,232N(330㎏)という圧迫力がL2に加わることを示している。¹⁾

おそらく極端で非現実的な例だが、身体前面から50㎝離して200N(20.4㎏)の重さの荷物を持つと、グラフより、安全指針の上限3,400Nをはるかに上回る4,500N(459㎏)の圧迫力が生ずると予測される。¹⁾

⇒20キロの物を持ち上げる際、330キロの負担が腰にかかっている可能性がある

⇒体から離れた場所で20キロの物を持ち上げる際、459キロの負担がかかる可能性がある

⇒体に近い場所で持ち上げると腰の負担が少なくてすむ

リフティング中、腹横筋により発生する力はとくに腰椎骨盤部を安定化する効果を有する。その理由は少なくとも2つある。1つ目の理由として、腹横筋は胸腰筋膜内にかなり強固に付着しているからである。筋活動により発生する力は腰部周囲に外周コルセット効果を生み出す。2つ目の理由として、腹横筋は横断方向におもに作用することにより、同時に屈曲トルクを生じさせず、また腰椎への垂直方向の圧迫力を増すことなく腹腔内圧を上昇させることができる。¹⁾

⇒体幹のインナーマッスルを鍛えることで、コルセットの効果が生まれ腰の負担が減りやすい

 

まとめ

今回は【腰痛症になりやすい要因】について紹介していきました

慢性的な腰痛には運動がとても効果的

体に近い場所で持ち上げると腰の負担が少なくてすむ

痛い場所だけでなく全身を調整する必要がある

 

次回は【腰痛と座り姿勢】について書いていきます。

 

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がじゅまる整骨院院長(加藤由基)

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参考文献

2)Donald A.Neumann嶋田 智明有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,201231

腰痛診療ガイドライン 2019(改定第2版),日本整形外科学会、日本腰痛学会,南江堂,2020年4月30日

1)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日

6)トーマス・W・マイヤース/板場英行・石井慎一郎,アナトミートレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線,医学書院,2121年1月1日