腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

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今回から4回にわたって【腰痛症】を紹介します。

今回は【腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと】をご紹介したいと思います。

 

仙腸関節

正確に診断するのは困難だが、慢性腰痛患者のおよそ15~30%で、仙腸関節が疼痛の発生源と考えられている。¹⁾

仙腸関節にブロック注射を行うと疼痛が消失した報告から、仙腸関節が腰痛の原因になることは広く知られている。²⁾

腰痛の一因として仙腸関節がある

仙腸関節は仙骨と腸骨が形成する関節で、形状は半関節である。半関節は平面関節の一種で、関節周囲が靭帯に囲まれているため、運動範囲が小さい。²⁾

仙腸関節には2つの機能がある。すなわち、(1)骨盤輪が受ける荷重応力を軽減するメカニズム、(2)体軸骨格と下肢とのあいだの負荷を伝達させる安定的な手段。¹⁾

⇒動く範囲は狭いが、負担を減らし上半身と下半身のつなぎになる

フィギュアスケートなど、頻繁にキックや高速ジャンプを必要とするスポーツ中などで、大腿骨と腰部に片側、あるいは一方向へのねじれが繰り返し与えられたことによっても生じるであろう。¹⁾

異常な姿勢により生じる関節のストレスでも仙腸関節に損傷が生じるであろう。¹⁾

⇒姿勢の悪さや特定の動作を繰り返すと痛みやすい

仙骨の動き

ニューテーション:仙骨の前傾

カウンターニューテーション:仙骨の後傾

剪断ストレスに対してニューテーションが過度に生じると、靭帯の張力が増強し、疼痛が生じる。また、ニューテーションが少なくなると、剪断ストレスが増加し、仙腸関節由来の疼痛が増すと考えられる。²⁾

⇒姿勢が崩れると負担が大きくなり痛みが出やすい

 

筋肉

背筋

固有背筋は、外側群と内側群に分類される。

外側群には、最長筋と腸肋筋が含まれる。

固有背筋内側群も脊柱の伸展作用を有するが、伸展モーメントの約80%は外側群が担っている。²⁾

抗重力姿勢により生じる胸背部への伸長ストレス(前方に倒れる力)は、固有背筋外側群の伸展モーメントが相殺していることとなる。加えて、不良姿勢、過度な労働・スポーツなどを継続的に行うと、固有背筋外側群の緊張性が高くなり、柔軟性は乏しくなる。²⁾

⇒猫背になると、背中の筋肉が固まりやすい

多裂筋

伸長ストレスが増加し、腰椎後弯位になると腰部多裂筋の機能は低下し、椎体の安定性が低下、ひいては下肢の運動まで影響を与える。²⁾

腰椎後弯位が継続すると筋内圧の上昇を招き、コンパートメント症候群を引き起こすことで、疼痛が発生することがある。²⁾

⇒猫背では腰痛になりやすい

 

骨盤と股関節の連動

腰椎は、股関節の屈曲・伸展と連動しながら、上位体幹の矢状面運動を支える回転軸となる。¹⁾

⇒骨盤と股関節は連動して動く

骨盤の自動的前傾は、股関節屈筋と背部伸筋が収縮することで生じる。

骨盤の自動的後傾には股関節伸筋と腹筋の収縮が関与する。¹⁾

⇒股関節や体幹の筋が硬くなることで姿勢にも影響する

 

まとめ

今回は【腰痛を防ぐために知っておきたい体のこと】について紹介していきました

腰痛の一因として仙腸関節がある

骨盤と股関節は連動して動く

股関節や体幹の筋が硬くなることで姿勢にも影響する

 

 

次回は【腰痛症になりやすい要因】について書いていきます。

 

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参考文献

1)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日

2)Donald A.Neumann, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,201231