腰椎椎間板ヘルニアはこうして起こる!

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前回は「腰のつくり」についてご紹介しました。

今回は【腰椎椎間板ヘルニアはこうして起こる!】 をご紹介したいと思います。

 

腰椎は不安定

前回の記事でもお伝えしましたが、そもそも腰骨(腰椎)の回りは不安定です。

腰椎椎間板ヘルニア-腰のつくり-

不安定な為、姿勢を維持するのも大変なのですが、それを補うために腰椎周りには筋肉がたくさん付着しています。1,2)

Generally local stabilizers include all the deep layer muscles such as lumbar multifidus, transversus abdominis, pelvic floor muscles, and diaphragm.2)

⇒腰部多裂筋、腹横筋、骨盤底筋、横隔膜等が腰部の安定を担っている。

 

腰の中はこうなっている

腰椎椎間板ヘルニア(以下:ヘルニア)を発症すると多くの場合下肢の痛みや、痺れ、腰痛などの症状が発生します。3)

クッションとなる椎間板は通常きれいな円形をしていますが、腰に負担をかける姿勢を多くとると(大きく曲げる、反る、捻る等)変性などが進み周りの繊維が破け、中からゲルが飛び出し、神経に当たることで上記のような症状が発生します。

Compressive forces and shear forces are the two most direct factors that affect the disc herniation.4)

⇒圧縮力とせん断力は、椎間板ヘルニアに影響を与える直接的な要因です。

つまり背骨へ圧縮力や、腰を捻る動きなどはヘルニアになりやすい為注意が必要となります。

 

どうするとヘルニアになりやすいか?

先ほどもお伝えしましたが、ヘルニアになりやすい動きとして背骨に「圧縮力をかける」「腰骨を捻る」などがヘルニアになりやすい動作となります。

例えば、なにかものを拾うときにどうやって拾いますか?

膝を曲げないで拾うことが多いのではないでしょうか?

膝を曲げずにものを拾う動作では腰の骨を大きく曲げることになります。

During the trunk flexion movement, LDH patients demonstrated larger compressive forces on all the five lumbar intervertebral discs (LIDs) with the increase in the flexion angle. During both ipsilateral picking up and contralateral picking up movements, there were significant increases in all the five LIDs in the middle range of the picking up movement in LDH patients.5)

⇒ヘルニアを発症している人は腰を曲げながらものを拾うと、5つの椎間板すべてに大きい圧縮力がかかる。

また、重いものを持ち上げると上半身の前傾角度が強くなり、直立するよりも円背(猫背)の方が椎間板に与えるストレスが大きいこともわかっています。6)

つまり腰を曲げるということは腰への負担がかかりやすく、ヘルニアや、腰痛を発症しやすい事がわかります。

 

まとめ

今回は「腰椎椎間板ヘルニアはこうして起こる!」をご紹介させていただきました。

①腰椎は不安定なので周りの筋肉が支えている。

②背骨への圧縮力や捻る動きなどはヘルニアを発症する動きとなる。

③腰を曲げる動きや重いものを持つには注意が必要。

 

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参考文献

1)Chong Liu, Jiang Xue, Jingjing Liu et al.:Is there a correlation between upper lumbar disc herniation and multifidus muscle degeneration? A retrospective study of MRI morphology.BMC Musculoskelet Disord. 2021 Jan 19;22(1):92. doi: 10.1186/s12891-021-03970-x.

2)Regina Finta,Edit Nagy,Tamás Bender.:The effect of diaphragm training on lumbar stabilizer muscles: a new concept for improving segmental stability in the case of low back pain.Journal of Pain Research 2018:11 3031–3045.

3)Marinella Gugliotta,Bruno R da Costa,Essam Dabis et al.:Surgical versus conservative treatment for lumbar disc herniation: a prospective cohort study.BMJ Open. 2016 Dec 21;6(12):e012938. doi: 10.1136/bmjopen-2016-012938.

4)K. P. Granata and K. F. Orishimo, “Response of trunk muscle coactivation to changes in spinal stability,” Journal of Biomechanics, vol. 34, no. 9, pp. 1117–1123, 2001.

5)Shengzheng Kuai,Weiqiang Liu,Run Ji et al.: The Effect of Lumbar Disc Herniation on Spine Loading Characteristics during Trunk Flexion and Two Types of Picking Up Activities.J Healthc Eng. 2017;2017:6294503. doi: 10.1155/2017/6294503. Epub 2017 Jun 11.

6)藤村 昌彦, 河村 光俊, 奈良 勲:持ち上げ動作時の重量物質量の変化が 四肢体幹筋に及ぼす影響.理学療法科学.2002 年 17 巻 1 号 p. 65-70.