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BC-bodyアスレティックトレーナーの鈴木です。トレーナーの自己紹介【鈴木健太郎】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けるための身体つくりを提供いたします。
前回は肩の痛みと肩甲骨についてご紹介させていただきました。
今回は「肩甲骨の位置と姿勢」についてご紹介していきたいと思います。
肩甲骨は通常どこに位置する?
肩甲骨の位置は上は1-2胸椎棘突起の高さにあり、下は7-8胸椎棘突起の高さに位置しています。
さらに、肩甲骨面と呼ばれる様に、前に30°程傾いているのが特徴となります。1)
肩甲骨には非常に多くの筋肉が付着しており、それぞれがうまくバランスをとりながら肩甲骨を正しい位置に収まっていますが、上部交差性症候群に代表される様に肩甲骨の上方にある上部僧帽筋が硬くなり、下部にある下部僧帽筋の筋力低下によって肩甲骨位置異常が起こります。
肩関節周囲炎理学療法診療ガイドライン2)によると、肩関節周囲炎では上部僧帽が過度に緊張し、下部僧帽の筋力低下がみられるようで、肩甲骨の位置異常が肩関節周囲炎に何らかの影響を出していることも見られる。
このような下部僧帽筋の筋力低下による疾患は多く存在し、高校野球選手やプロ野球選手でさえも肩肘障害において下部僧帽筋の筋力低下が関係しているとされている程肩甲骨を支える大事な筋肉の一つであることが示されています。3)
下部僧帽筋を鍛えるには両手をバンザイして「Y」の字を作るエクササイズが有効とされています。3)
このように特定の筋力が低下することにより、肩への負担が増えるため、適度にエクササイズを行うことが重要となります。
次回は肩甲骨の位置と肩の痛みについてご紹介させていただきます。
まとめ
①下部僧帽筋の筋力低下によって肩甲骨位置異常が起こる
②肩甲骨の位置異常が肩関節周囲炎に影響を出している
③Y字エクササイズは肩甲骨を正しい位置へ納めるのに有効
いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません!
上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう!
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参考文献
1)村木孝行/編,三木貴弘/編集協力:痛みの理学療法シリーズ肩関節痛・頸部痛のリハビリテーション.東京.株式会社 羊土社.2018.
2)立花孝,村木孝,高濱照,他,肩関節周囲炎診療ガイドライン.一般社団法人日本理学療法学会連合.2011:1:237-238.
3)佐藤晋也,飯田勝彦,高橋憲正,菅谷啓之,酒井大輔,三枝奨.:僧帽筋下部に対する筋力トレーニングの筋電図分析.日本アスレティックトレーニング学会誌,第 5 巻,第 2 号,159-163,2020.