疾患を予防するために知っておきたいポイント~肩の痛み~

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前回は【腰痛を防ぐために『胸椎』と『股関節』を柔らかくする】をご紹介しました。

疾患を予防するために知っておきたいポイント~腰痛を防ぐために「胸椎」と「股関節」を柔らかくする~

今回は【肩の痛み、膝の痛み】 をご紹介したいと思います。

 

肩は姿勢と連動する

肩というと↓の部位を指しますが、肩を動かす時に実は背骨や、鎖骨、肩甲骨なども同時に動いています。

実は肩の痛みは肩だけの問題ではなく、肩甲骨の位置や背骨の硬さなどが原因のことも多くあります。

手を挙げたときにどこら辺の背骨が動くか?を調べた研究では、

「手を挙げたときに背骨の下あたりが反る動きを見せ、この時腰の反りや、首の付け根の反りなどは見られなかった」と述べています。↓

下位胸椎後弯角では分散分析で有意(p<0.05)であり、屈曲0度と比較して最大屈曲位において有意な後弯角の減少(脊椎伸展)が認められた。上位胸椎および腰椎には有意な運動は認められなかった。肩関節最大挙上に伴う脊椎伸展の主要貢献部位は下位胸椎であることが示された。1)

また肩甲骨も肩の動きに関連しており、肩のインピンジメント(肩の筋肉が挟まる疾患)を持っている人はそうでない人と比べて肩甲骨の動きも、バンザイする時の肩甲骨の位置も違うとされています。↓

Compared to nonimpaired subjects (34.6° ± 9.7), those with impingement demonstrated a significantly lower posterior tilting angle of the scapula in the sagittal plane (25.1° ± 9.1). Subjects with impingement also demonstrated higher superior-inferior scapular position with maximal arm elevation (5.2 cm ± 1.6 below the first thoracic vertebrae) compared to nonimpaired subjects (7.5 cm ± 1.5).2)

 

胸椎を柔らかくして姿勢を良くする

日常生活での動きや、職種によって手を肩より上に挙げる動作が多い人は時に注意が必要です。

2 kgの負荷では上肢挙上角度120°以降,4 kg,6 kg の負荷では上肢挙上角度60° 以降胸椎伸展運動が有意に増加した。今回,同じ矢状面の運動である肩甲骨後傾運動は負荷量により変化しなかったことから,物体を挙上する際には胸椎伸展運動が大きく貢献している可能性が考えられる。3)

つまり2kg以上のものを挙げる際に背骨の反りが出てきますが、背骨の反りができなければ全ての重さが肩にかかり、肩を痛める可能性があります。

なので胸椎の可動域や体幹を鍛え、正しい姿勢を取ることが肩の痛みを治す事に繋がります!

 

エクササイズ例

①横向きに寝て左手を前習えにする

②息を吐きながら左手を前習えの状態から胸を開くように後ろを向く

③息を吐き切ったら左手を戻す

 

まとめ

今回は【疾患を予防するために知っておきたいポイント~肩の痛み~】についてご紹介しました。

①肩は隣接する関節と連動する

②肩の痛みは肩甲骨の位置や背骨の硬さなどが原因となることが多い

③正しい姿勢を取ることが肩の痛みを治す事に繋がる

 

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参考文献

1)西村 朋美, 蒲田 和芳, 横山 茂樹, 杉野 伸治, 一瀬 浩志, 肩関節挙上動作に生じる脊椎伸展運動には主に下位胸椎が貢献する, 理学療法学Supplement, 2007, 2006 巻, Vol.34 Suppl. No.2 (第42回日本理学療法学術大会 抄録集).

2)Lukasiewicz AC, McClure P, Michener L, Pratt N, Sennett B. Comparison of 3-dimensional scapular position and orientation between subjects with and without shoulder impingement. J Orthop Sports Phys Ther. 1999 Oct;29(10):574-83; discussion 584-6. doi: 10.2519/jospt.1999.29.10.574. PMID: 10560066.

3)上田 泰之, 浦辺 幸夫, 山中 悠紀, 宮里 幸, 野村 真嗣, 上肢挙上運動時の負荷が肩甲骨および体幹の運動に及ぼす影響, 理学療法科学, 2009, 24 巻, 3 号, p. 323-328.