間違った身体の使い方が原因に!
腰痛を起こす原因は様々あります。
その中で、痛みを和らげていく上で初めに大切になることが「身体の使い方」です。
・筋肉をほぐす
・体幹を鍛える
・ストレッチをする
・電気を当てる
そういった方法の前に、大切な正しい「身体の使い方」を理解しましょう。
まずは質の高い動き方を身につけることから始める!
質の高い動き方とは、正しい身体の使い方のことです。
腰部のトレーニングとして、脊柱の専門家として世界的に有名なStuart McGillは、著書(Low Back Disorders)で5段階のプログラムを提唱しています。
①質の高い動作の記憶を確立する
②全身および関節の安定性を確保する
③持久力を向上させる
④筋力を高める
⑤スピードやパワー、敏捷性を向上させる
リハビリとして日常生活を腰に不安なく送りたい場合は、①~③の段階が大切になります。
要するに、腰痛を良くしていく為には、まず初めに腰に負担のかからない正しい身体の使い方を知り、そしてその動き方を身につけていくことから始めるということです。
初めに正しい身体の使い方を身につけないで色々なケアをしても、対処療法にしかならないので長引いてしまう結果になってしまいます。
その大切な「質の高い動作」の一つとして、股関節のヒンジ動作というものがあります。
ヒンジ=蝶番
ヒンジとは、蝶番のことです。
ドアが開いて閉じての一定の動きを繰り返せるのは蝶番のおかげですが、股関節でも同じようにヒンジの動きが起こります。
特に、腰に不安がある人では、多くの方がこのヒンジの動きが出来ずに腰を反ったり、背中が丸くなるので、痛める原因になったり、なかなか痛みが取れなかったりします。
このように股関節がくの字に曲がったところから、起き上がった際に股関節が伸び切り、膝から頭までが一直線になっています。
この股関節の動きがヒンジの動きになります。
間違った動きとして、腰を反ってしまったり、背中が丸くなるなど、動作の中で股関節ではなく脊柱が動いてしまいます。
まずは、体幹を動かさないようにしてこの動作を繰り返すことで、正しい股関節の動きを学び、腰に負担をかけている身体の使い方を自分で改善していきましょう。
【PTコンディショニングルーム】
仲川 亮