腰痛と座り姿勢

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前回は

今回は【腰痛と座り姿勢】をご紹介したいと思います。

長時間の座り姿勢が腰痛をもたらす

パソコン作業、新聞を読む、手芸等座って作業することも多く、新型コロナウイルスが流行り始めてから家で座る時間も多くなっていると思います。

しかし、長時間良い姿勢で座ることは難しく、多くの人は座り過ぎて腰が痛くなった経験があるのではないでしょうか?

座った姿勢では様々な組織に負担をかけます。

Prolonged sitting is one of the causes of LBP, which is also due to several factors such as increased disc pressure, decreased trunk mobility9 and less posture variation.1)

⇒長時間座っていることは腰痛の原因であり、椎間板ようつう圧力の上昇、体幹の可動性の低下、姿勢の変化の減少などのいくつかの要因によるものでもあります。

つまり長時間座っていると身体の動きが少なくなり、背骨などに負担をかける事になります。

どれぐらい負担をかけることになるのか?

椎間板内圧を姿勢別で示した研究では、立っている姿勢を基準とした場合、

座っている姿勢での椎間板内圧は40%増加することになっています。2)

さらに猫背で座ることで85%も椎間板内圧が増えたようです。

つまり、座っている姿勢が長ければ長いほど椎間板に負担をかけ、長時間座ることで姿勢が崩れ猫背になった場合さらに椎間板に負担をかける事になります。

 

どうすればよいのか?

では背骨に負担をかけないように座るにはどうした方が良いのでしょうか?

基本的には長時間座った姿勢を保つのではなく、【立つこと】が推奨されます。

Prolonged daily sitting time is adversely associated with all-cause and cardiovascular mortality, and type 2 diabetes incidence.3)

⇒毎日長時間の座位を続けている人は、心血管系の死亡率、2型糖尿病の発生率と悪影響を及ぼします。

長時間座り続けることで腰痛だけでなく、そのほかの疾患にもつながっていくので、注意が必要となります。

頻繁に立ってストレッチする、少し歩く、等少し休憩する時間を作ると予防できます。

 

まとめ

今回は【腰痛と座り姿勢】についてご紹介させていただきました。

①座り姿勢は椎間板に負担をかける

②長時間座り続けることで腰痛や、他の疾患につながる可能性がある

③長時間座るときは頻繁に立って固まらないように

 

次回は座った後におススメなストレッチをご紹介させていただきます!

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参考文献

1)Tsuboi Y, Oka T, Nakatsuka K, Isa T, Ono R. Effectiveness of workplace active rest programme on low back pain in office workers: a stepped-wedge cluster randomised controlled trial. BMJ Open. 2021 Jun 25;11(6):e040101. doi: 10.1136/bmjopen-2020-040101. PMID: 34172540; PMCID: PMC8237750.

2)Nachemson AL. Disc pressure measurements. Spine (Phila Pa 1976). 1981 Jan-Feb;6(1):93-7. doi: 10.1097/00007632-198101000-00020. PMID: 7209680.

3)Chandrasekaran B, Pesola AJ, Rao CR, Arumugam A. Does breaking up prolonged sitting improve cognitive functions in sedentary adults? A mapping review and hypothesis formulation on the potential physiological mechanisms. BMC Musculoskelet Disord. 2021 Mar 12;22(1):274. doi: 10.1186/s12891-021-04136-5. PMID: 33711976; PMCID: PMC7955618.