肩の痛みと生活の質について

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肩が痛くて手がつけない、

肩が痛くてハンガーをかけられない、

肩が痛くて寝られない、

肩が痛くてテニスラケットを振れない、

など肩周りの疾患は痛みが強いことがわかります。

後述しますが、肩の痛みは糖尿病も関連することが分かっており、運動をしなければ糖尿病が悪化する可能性も否定できません。しかし、肩が痛ければ運動もできなくなってしまいます。

それにより、楽しみにしている旅行や趣味、友達との関りが億劫になってしまうこともあると思います。

そうならないように予防が必要ですし、なってしまった後のリハビリも必要になります。

肩の痛みといえど非常に多彩であり、日本で多く浸透しているものとしては「四十肩、五十肩」として知られますが、実際は肩関節周囲の関節包の炎症や、筋肉を含めた組織の炎症などが起因になりそこから分岐し様々な疾患へと派生していきます。1-3)

肩の構造、特徴などを知ることで、これらの疾患を一緒に予防していきましょう。

いらすとやより

肩は構造的に不安定

肩甲骨、鎖骨、上腕骨(腕の骨)が関節し「肩関節」が形成されます。ここでいわゆる肩関節と呼ばれる部分は腕の骨と肩甲骨のことで、その構造は非常に不安定であり、簡単に肩が外れるようになっています。

いらすとやより

このように外れないために肩には靭帯、細かい筋肉、大きい筋肉等様々な組織がくっついており不安定性を担保しているので腕を振り回しても手が飛んでいくことはありません。

肩はそれぐらい自由度が高く、可動域も大きい関節であることがメリットですが、前述したように肩周りの組織が炎症を起こしたり、癒着したりすることで、関節が硬くなり、動かなくなっていきます。

具体的には以下のような動きがしにくくなります。

・ハンガーを掛けれなくなる

・シャンプーできなくなる

・髪を結べなくなる

・手を後ろに回せなくなる

いらすとやより

 

痛みの原因は?

これらの痛みですが、「これが原因である!」といったものはなく、複雑な要因が絡んで痛みを出します。しかし、肩の痛みが起こる人の特徴を見てみるとわかることも多いです。

例えば、肩関節可動域制限を有する患者 2027例のうち60%が凍結肩,33%が腱板疎部損傷と腱板断裂,7%が外傷によるものであった。2)とされており、ほとんど外傷(転んだ、手を衝いた等一発の外力によっておこる怪我)によるものではなく、徐々に徐々に肩を動かしているうちに傷つき炎症に発展していく事が多いとされています。

また、職業要因ではデスクワーク中心の労働もリスクファクターとされており、姿勢にも関連する可能性があります。

内科的な疾患がある方もリスクファクターを持っており、その筆頭に挙げられるのは糖尿病となります。糖尿に罹患した症例における肩関節周囲炎の有病率は最大で29%とされており、次いで甲状腺中毒症(甲状腺機能亢進症)では17.4%に肩関節周囲炎が合併している事がわかりました。3)

 

次回は肩の痛みと肩甲骨の関係性についてご紹介したいと思います。

まとめ

①肩を痛めると生活の質が落ちる

②肩は自由度が高い関節で生活動作に必須

③内科的な疾患に合併し、姿勢とも関係する

いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません!

上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう!

 

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参考文献

1)村木孝行/編,三木貴弘/編集協力:痛みの理学療法シリーズ肩関節痛・頸部痛のリハビリテーション.東京.株式会社 羊土社.2018.

2)Nobuhara K, Sugiyama D, Ikeda H, et al.: Contracture of the shoulder. Clin Orthop
Relat Res 254: 105-110, 1990.

3)一般社団法人日本理学療法学会連合理学療法標準化検討委員会ガイドライン部会:理学療法ガイドライン第2版(Web版)医学書院, 2021.