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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
今回は【筋膜について】ご紹介したいと思います。
筋膜とは?
筋膜とは、筋の上を、足先、指先、頭まで全身をボディスーツのように覆うだけでなく、筋の中にも入り込み、1 本 1 本の筋線維を包み込みます。筋膜は全体として身体のすべての他の要素を被っているので、「第二の骨格」とも言われます。¹⁾
⇒筋膜は、全身を覆うことで「第二の骨格」とも言われる
²⁾
手の細かい巧緻動作も、筋膜のつながりがないと出来ないことも分かっています。筋膜があるからこそ、人はキレイな正しい姿勢とフォームを獲得出来るのです。²⁾
⇒筋膜があることで、綺麗な姿勢を保てたり動作ができる
本書の基礎はシンプルである。すなわち、筋は、それぞれがどのように機能しているとしても、筋膜網内で機能的に統合された全身の連続体に影響を及ぼす。連続体のシート(sheets)とラインは体の結合組織という織物の縦糸と横糸から成り、筋筋膜の「経線」としてたどることができる(図1)。²⁾
⇒それぞれ筋が活動するとしても、全体へ影響を与えている
²⁾
筋膜は、瘢痕、炎症、炎症、筋スパズム、疼痛、痙縮、異常筋緊張、偏った筋活動、異常姿勢、慢性的な身体ストレスや精神的ストレスなど種々の原因で機能異常をきたす。機能異常は、筋膜の短縮や癒着、結合組織の細胞間物質の密度変化、その部位の栄養障害、関節可動域制限、筋の廃用性萎縮・弱化、活動性の低下、アライメント不良、循環不全、触知覚異常などを生じさせる。³⁾
⇒筋膜に異常をきたすと、体の硬さや筋肉の働きが悪くなったり姿勢も悪くなる
筋膜の構造
皮膚は、身体最大の器官であり、表皮、真皮、からなる。その下には筋膜がある。筋膜の構造は、大きく浅筋膜と深筋膜に分けられる。筋を包んでいる筋外膜、筋束を包んでいる筋周膜、個々の筋繊維を包んでいる筋内膜の含めて筋膜という。⁴⁾
⁴⁾
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⇒身近なイメージとしては、鶏肉の皮を剝ぐときの白い膜です
筋筋膜経線²⁾
1.スーパーフィシャル・バック・ライン(SBL)
SBLの全体的姿勢機能は、身体を完全に直立伸展した状態に保ち、屈位胎勢のように丸まって屈曲する傾向を防ぐことである。²⁾
2.スーパーフィシャル・フロント・ライン(SFL)
SFLの全体的姿勢機能は、スーパーフィシャル・バック・ライン(Superficial Back Line:SBL)とのバランスを取り、重力線より前で伸展する骨格部分、すなわち恥骨、胸郭、顔を持ち上げるために上から張力で支えることである。²⁾
3.ラテラル・ライン(LL)
LLの機能は、姿勢の前後のバランスを取り、両側で左右のバランスを取ることである(図 53)。²⁾
4.スパイナル・ライン(SPL)
SPLは身体を二重ラセンで取り巻き、この二重ラセンはすべての平面において身体バランスの維持を助ける(図 62A~ C/表 61)。²⁾
5.アーム・ライン(AL)
上肢の重量と、上肢が車社会やコンピュータ社会における毎日の活動と多様に関連することを考えると、ALが姿勢機能をもつことは確かである。²⁾
6.ファンクショナル・ライン(FL)
上述のように、FLは、本書で考察している他のラインほど立位姿勢に関与することはない。しかし、FLは、静止立位姿勢以外では強力な姿勢の安定化機能を有する。ヨーガのポーズや上肢帯から体幹までの安定が必要な姿勢 (頭上で作業するなど)の場合、このラインは適度な緊張を下方に伝えたり、上向きの安定性を向上 させて、上肢の支持基盤を高める。²⁾
7.ディープフロント・ライン(DFL)
DFLは、次のような身体の支持において重要な役割を果たす。
・ 内側縦足弓を引き上げる
・下肢の各区分を安定させる
・腰椎を前方から支える
・胸部を安定させ、呼吸のリズムを保つ
・脆弱な頸部とその上にある重い頭部のバランスを保つ²⁾
まとめ
今回は【筋膜について】について紹介していきました
・筋膜は、全身を覆うことで「第二の骨格」とも言われる
・筋膜があることで、綺麗な姿勢を保てたり動作ができる
・筋膜に異常をきたすと、体の硬さや筋肉の働きが悪くなったり姿勢も悪くなる
次回は【筋膜の機能】について書いていきます。
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参考文献
1)竹井仁,筋膜リリース―臨床応用に向けて―,日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会第37回関東甲信越ブロック理学療法士学会,2018
2)トーマス・W・マイヤース 著,板場英行/石井慎一郎 訳,アナトミー・トレインー徒手運動療法のための筋筋膜経線,医学書院,2021年1月1日
3)竹井仁,Myofascial Release(筋膜リリース),理学療法科学学会,理学療法科学2001年16巻2号p.103-107
4)竹井仁,ビジュアル版 筋肉と関節のしくみがわかる事典,西東社,2013