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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
前回は「坐骨神経痛の原因」について書いていきました。
今回は【姿勢と坐骨神経痛の関係について】をご紹介したいと思います。
今回のポイント
・悪い姿勢は不調につながりやすい
・股関節や胸椎を柔らかく保つ
・体幹を鍛えましょう
神経症状が出やすい姿勢
姿勢が悪いと、腰痛につながりやすいことは以前も紹介していきました。
では、姿勢と各疾患の関係性について紹介していきます。
①脊柱管狭窄症:反り腰
②腰椎椎間板ヘルニア:猫背
③梨状筋症候群:猫背
→猫背では、骨盤が後傾し股関節は外にねじれます(外旋)。そのため梨状筋(股関節外旋筋群)が硬くなり、神経を圧迫することで神経症状が出やすくなります。¹⁾
つまり姿勢が悪くなると、不調が出やすいということです。それでは、それぞれ細かくみていきましょう!
腰を反ると神経の通り道が狭くなる
腰を反らせる動きを行うと、神経の通り道が狭くなります。
³⁾
良い姿勢から、腰椎を完全伸展させると椎間孔の直径が11%狭くなります。そのため、椎間孔の狭窄による神経を圧迫している場合には、腰の反りすぎを制限する必要があります。²⁾
腰を反ると神経の通り道が広がり、逆に丸めると通り道が広がります。
脊柱管狭窄症の方は、腰を反ると症状がひどくなり、丸めると症状が楽になる場合があります。
腰を丸めると椎間板に負担が大きくなる
腰を丸めると、前が潰されることで椎間板が後ろに押し出させる負担がかかります。それによって、椎間板ヘルニアの原因となります。
股関節や胸椎が柔らかいと腰の負担が減る
関節の役割を改めて確認していきます。
腰は「支える関節」で過剰に動かしてはいけません。しかし、上下の「動く関節」である胸椎や股関節が硬くなると腰に負担が大きくなることを思い出しましょう。
①股関節や胸椎を柔軟に保ち、②体幹を鍛えましょう
①梨状筋の過剰な硬さは、神経症状につながりやすいです。
→仙腸関節の安定性が低下すると梨状筋が過剰に収縮する可能性がある。そのため、梨状筋による神経の圧迫が大きくなる。¹⁾
②体幹を強くすることで、仙腸関節が安定し過度な負担を減らします。
→仙腸関節を安定させるためには、筋肉・筋膜が重要になり、体幹の強化が最重視される。¹⁾
運動習慣のある人は腰痛になりにくく、運動量と腰痛の予防は関係性が深いと言われています。⁴⁾運動を習慣にすることで、腰痛を予防していきましょう!
まとめ
今回は「坐骨神経痛と姿勢」について紹介していきました
・悪い姿勢は痛みや痺れを出やすくする
・股関節や胸椎を柔らかく保ち、体幹を鍛えることが重要
次回は「坐骨神経痛を防ぐ方法」について書いていきます。
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参考文献
1)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略,株式会社 医学書院,2017年7月1日
2)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日
3)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日
4)日本整形外科学会/日本腰痛学会,腰痛診療ガイドライン2012,南江堂,2012年11月5日.