妊娠・出産と腰痛

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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】

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今回は【妊娠・出産と腰痛】についてです。

先日友人と会った際、2か月前に出産された奥様の相談をされたのでまとめていこうと思います。

 

妊娠期に腰痛を呈した女性は対象者の78.9%であり、産褥1週時点では38.5%、産褥1ヶ月時点では27.3%であった。¹⁾

⇒妊娠・出産時に多くの方が腰痛を経験されている

 

原因は?

腰痛を持つ多くの妊婦は非特異的な腰痛であり、原因は妊娠子宮の拡大と腰部への機械的負荷の埋め合わせで起こるという理論が一般的である。したがって治療は、活動と姿勢の修正や運動療法による腹部や背部の筋力強化が推奨される。²⁾

またこれまで妊婦において非妊娠者と比較しASIS間距離、PSIS間距離が有意に大きくなると報告されている。本研究では痛みあり群でASIS間距離とPSIS間距離との比が有意に低いことから、PSIS間距離がASIS間距離と比較し回復が遅いことが、痛みの誘発に関連しているのではないかと想定される。³⁾

妊娠中の恥骨結合の広がりにより、骨盤輪を形成する関節に生じる過可動性や骨盤帯の不安定性が、腰痛や骨盤帯痛の要因と考えられる。⁴⁾

出産直後、まだ骨盤の広がりがおさまらず、骨盤周辺の筋力も安定していない状況であるにもかかわらず、母親たちはこれらすべての動作を開始せねばならず、さらにはこの状況が何年にもわたって繰り返されるという、身体にとって大変過酷な状況であるのではなかろうか、ということをここで提示したい。寅嶋

分娩2 期中に分娩台上で腰部に負荷のかかる姿勢をとる時間が遷延したことも要因の一つであると考えられる。⁵⁾

⇒妊娠中でお腹が大きくなり腰への負担が増えるため痛みやすい

⇒骨盤が広がることで痛みにつながりやすい

⇒産後、筋力が落ちた状態で生活を再開しなければいけないこと

 

運動習慣が大切?

2002 年には、米国産科婦人科学会(ACOG)が、低リスクの妊娠中の女性に対し、ほぼ毎日、1 日に 30 分程度の適度なエクササイズを行なうことを推奨する、と公式に表明した。⁶⁾

現在、米国産科婦人科学会による産前産後の推奨基準には、医学的、産科的合併症がない場合は、少なくとも週3回、1回30~40分の定期的なエクササイズ(断続的な活動よりも連続的な活動が望ましい)を行なうことが含まれている。⁶⁾

まず単発講座における1)~5)までの運動ケア実践において、実践前と実践後でコンディションが変化したかをたずねたところ、毎回、参加者の8~9割以上が「コンディションが良くなった」と回答。⁷⁾

⇒産後の適度な運動習慣が推奨されている

姿勢の改善やマイナートラブルの解消に有効と思われる運動習慣がある人は全体の25%にすぎず、これは時間的にも精神的にも余裕がない、必要性を感じていない、また必要性を感じていても機会がないなどが考えられる。⁸⁾

⇒実際に運動習慣がある方は25%と少ない

 

崩れた姿勢が痛みにつながるの?

まず生後3㎏前後の赤ちゃんを骨盤の安定が伴わない産後直後(母親によっては数日後)から抱っこをし、時に何時間もその動作が続く日もある。また、日に10~20回のおむつ替え動作は、初期の頃には座ったり立ったりと忙しく行うことが多いため、猫背姿勢にも陥りやすい。⁷⁾

⇒産後の多い動作が猫背になりやすくする

出産後3ヶ月経過しても骨盤アライメントが回復していないことが明らかとなった。³⁾

⇒産後3か月たっても骨盤が歪んだままの場合も少なくない

妊産婦に多くみられる姿勢の変化により、脊柱弯曲が変化すると、腹斜筋群と脊柱起立筋群の筋作用の協調不全が生じ腰背部痛を呈しやすいことが考えられる。⁴⁾

⇒姿勢が悪くなることで筋肉のバランスが崩れ腰痛が出やすくなる

産後の身体は自然回復する、という誤った認識や育児期の多忙さが背景にあると考えられる。⁹⁾

⇒産後の痛みは、放っておいて治るものでもない

最も疼痛の強い時期は子の定頚前33.0%が最多で、疼痛の出る動作は抱っこや授乳など育児関連の動作が選択された。⁹⁾

産後における特定動作(抱っこ・おんぶ・あやし・授乳・おむつ替え等)の際に、多くの母親が腰や肩等に負担を与えてしまうような育児にまつわる姿勢の説明を行い、できる限り腰へ負担を与えずに、腹部や腕の力を利用して行う正しい姿勢での動作方法を伝えた。⁷⁾

これらの疼痛は、理学療法士による予防介入が可能である。例えば、ストレッチ・筋力強化訓練指導、姿勢評価・指導、動作指導(抱っこの仕方、授乳の仕方、抱っこ紐の位置修正等)などである。⁹⁾

⇒日常の動作で余計に負担をかけていないか意識する必要がある

 

体幹のインナーマッスル

骨盤痛に対しては Specific stabilization exercise は有用で、対角の腹筋運動をして、対角線の体幹の筋群を
鍛える Diagonal trunk muscle exercises は有用でなく、運動療法と骨盤ベルトを用いた介入は有用だと述べられていた。したがって、骨盤痛に対して運動療法は骨盤ベルト着用と組み合わせる上で有用である。²⁾

⇒お腹のインナーマッスルを鍛えて骨盤ベルトを併用することは効果的

産後の母体の健康のためにも遷延2期であった女性においては、理学療法士のような専門職種による骨盤底筋トレーニングを中心とした運動プログラム指導や介入をより積極的に促す必要があることが示唆された。 ⁵⁾

腹筋群と骨盤底筋群は、膨大する腹部の影響を強く受ける。腹筋群は分娩まで伸張され収縮の効率が低下されやすく、骨盤底筋群は増大した子宮を支持するため伸張されやすい。⁴⁾

⇒骨盤底筋群を含め体幹を鍛える必要がある

 

まとめ

今回は【妊娠・出産と腰痛】について紹介していきました

産後の痛みは、放っておいて治るものでもない

骨盤のゆがみ、衰えた筋力、悪い姿勢を改善する必要がある

産後の適度な運動習慣が推奨されている

 

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がじゅまる整骨院院長(加藤由基)

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参考文献

1) 村井みどり/楠美由里子/椎名美博,妊婦および褥婦における腰痛の実態調査,

2)安藤布紀子,妊娠に関連した腰痛と骨盤痛への介入方法における国外文献の検討,甲南女子大学,甲南女子大学研究紀要. 看護学・リハビリテーション学編 = Studies in nursing and rehabilitation 6 77-83, 2012-03-18

3)赤尾静香/森野佐芳梨/山口萌 他,産後女性における骨盤痛と骨盤アライメントの関連性,公益社団法人 日本理学療法士協会,理学療法学Supplement 2014 (0), 0560-, 2015

4)平元奈津子,妊産婦に対するウィメンズヘルス理学療法,公益社団法人 広島県理学療法士会,理学療法の臨床と研究 27 (0), 15-20, 2018

5)澤龍一/近藤有希/海老名葵 他,分娩時間が産後腰骨盤痛に与える影響,平成27年度研究助成報告書

6)Michele Dell Pruett/Jennifer L. Caputo,産前産後の女性のためのエクササイズガイドライン,NSCAジャパン日本ストレングス&コンディショニング協会,Strength & conditioning journal : 日本ストレングス&コンディショニング協会機関誌 19 (5), 42-45, 2012-06

7)寅嶋静香,産後女性の身体状況把握及び産後運動ケア実践の提案-460人のアンケート調査及び健康運動指導実践のケーススタディから-,早稲田大学総合研究機構,プロジェクト研究 (7), 29-41, 2011

8)松永栄江/山田洋一/望月志穂美 他,産後女性の姿勢とマイナートラブル,日本理学療法士協会 第45回日本理学療法学術大会 抄録集 2010

9)永見倫子,産後女性の身体症状─育児中の女性に対するアンケート調査より─,日本保健科学学会,日本保健科学学会誌 22 (1), 16-21, 2019