四十肩?五十肩?肩甲骨くっついてますか?

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四十肩?五十肩?原因は肩甲骨が問題かもしれません。

今回は肩甲骨が動かないと肩の痛みにつながるについてご紹介させていただきます。

 

肩甲骨が動かないと手は上がらない

手を挙げる、背中を掻く様々な動作で私たちは日々肩を動かしています。

肩を動かす際に大切になってくる要素の一つとして肩甲骨の動きや、胸椎の動きが大切になってきます。

というのも肩甲骨や胸椎の動きがないと完全なバンザイはできませんし、肩関節に疾患がある方は肩甲骨の動きや、位置異常があることが示されています。1-3)

 

 

 

肩甲骨の正しい位置は?

肩甲骨は体幹にくっついており(肩甲胸郭関節を作る)、肩甲骨の内側が背骨と平行に走り、若干前(30°程傾いていて)へ出ていており、 大体両方の肩甲骨の位置は同じ位置にあることが基本とされています。

しかし、肩に痛みがある方、もしくは痛みが出るかもしれない方は肩甲骨の位置が前へ出過ぎるいわゆる猫背だったり、左右の肩甲骨の高さが違うことがあります。

 

肩甲骨の位置の違いがあるとどうなるでしょうか?

肩の関節を作る腕と肩甲骨の重さを比べてみると腕のほうが重いです。

肩甲骨は腕より軽いので、そのままの状態だと腕をあげるのに相当な力が必要になり、挙がらない可能性が高いです。

しかし、肩甲骨は体幹と一体になる(肩甲胸郭関節)ことで腕よりも重くなることができ、肩を動かすことができます。

肩甲骨の位置異常がある場合は肩甲骨周りの筋肉が体幹にしっかりくっついておらず、不安定な状態、または腕の重さに負けている状態が作られます。

しっかりくっついていないため当然しっかり動くことはできず、動きの制限が出てしまいます。

肩甲骨周りの動きに制限が出ると肩関節(肩甲上腕関節)の動きが過剰になり肩に痛みが出やすくなってしまいます。

反対に肩関節(肩甲上腕関節)の動きに制限が出る場合は肩甲骨の動きが過剰になり肩甲骨周りや首に痛みが出やすくなってしまいます。5)

なので肩関節だけに注意を向けるのではなく、胸周りの筋肉を伸ばし、肩甲骨周りの筋肉を鍛えることが大切になってきます。

 

 

いつまでも歩き続けるためにはまず身体が健康でなければなりません!

上記を意識して疾患を一緒に予防しましょう!

 

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参考文献

1)Timmons MK, Thigpen CA, Seitz AL, Karduna AR, Arnold BL, Michener LA. Scapular kinematics and subacromial-impingement syndrome: a meta-analysis. J Sport Rehabil. 2012 Nov;21(4):354-70. doi: 10.1123/jsr.21.4.354. Epub 2012 Mar 2. PMID: 22388171.

2)Keshavarz R, Bashardoust Tajali S, Mir SM, Ashrafi H. The role of scapular kinematics in patients with different shoulder musculoskeletal disorders: A systematic review approach. J Bodyw Mov Ther. 2017 Apr;21(2):386-400. doi: 10.1016/j.jbmt.2016.09.002. Epub 2016 Sep 12. PMID: 28532884.

3)Struyf F, Nijs J, Baeyens JP, Mottram S, Meeusen R. Scapular positioning and movement in unimpaired shoulders, shoulder impingement syndrome, and glenohumeral instability. Scand J Med Sci Sports. 2011 Jun;21(3):352-8. doi: 10.1111/j.1600-0838.2010.01274.x. Epub 2011 Mar 8. PMID: 21385219.

4)Struyf F, Cagnie B, Cools A, Baert I, Brempt JV, Struyf P, Meeus M. Scapulothoracic muscle activity and recruitment timing in patients with shoulder impingement symptoms and glenohumeral instability. J Electromyogr Kinesiol. 2014 Apr;24(2):277-84. doi: 10.1016/j.jelekin.2013.12.002. Epub 2013 Dec 18. PMID: 24389333.

5)監修:林典雄/執筆:赤羽根良和.改訂版肩関節拘縮の評価と運動療法.運動と医学の出版社,2013.

6)小坂 健二, 神澤 佑哉, 肩関節周囲炎患者における胸郭可動性と肩関節機能との関連, 理学療法科学, 2022, 37 巻, 1 号, p. 111-115.