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がじゅまる整骨院の加藤です。自己紹介【加藤由基】
BC-bodyでは【予防医学】の観点から
いつまでも自分の足で歩き続けることができる身体づくりを提供いたします。
前回は【変形性膝関節症にならないためには?】を紹介しました。
今回は【なぜ変形性膝関節症なってしまうか】をご紹介したいと思います。
以前の記事で3つのポイントを紹介しました。
①股関節が弱い
②足関節が硬い
③姿勢が影響する(体幹が弱い)
膝が外にぶれると負担が大きくなる
401 症例のうち 67 症例に歩行時に外側スラストが認められ、それは膝 OA の進行の要因であった。¹⁾
内側型膝OAを構築する大きな原因としてlateral thrustが挙げられる。lateral thrustとは、立脚初期~中期に起きる膝の外側動揺である。²⁾
⇒膝が外にぶれると膝の負担が大きくなる
³⁾
もも前の筋力と変形性膝関節症
・大腿四頭筋筋力値の高さは、膝 OA の進行と膝の不安定性と関連していた。¹⁾
・OA 群の大腿四頭筋筋力値は、対照群と比較して有意に 22%低下していた。¹⁾
・ADL動作やスポーツ動作では、膝関節屈曲位保持が重要になり、その際の大腿四頭筋の筋力が非常に重要になる。⁴⁾
⇒もも前の筋肉が弱いと膝が不安定になり、変形につながりやすい
³⁾
大腿四頭筋は、等尺性活動によって、座る、しゃがむというような、ときには身体重心の下降率を制御する。これらの筋の遠心性活動は、膝関節への衝撃吸収も担う。⁵⁾
⇒もも前の筋肉は膝のコントロールに関わる
スクリューホームムーブメント
・完全伸展位での膝関節のロッキングには、約10°の外旋が必要である。膝関節の最終伸展30°くらいの範囲で見られるねじれ運動に基づいて、この回旋ロッキング作用は歴史的に終末伸展回旋(screw-homerotation)とよばれてきている。⁵⁾
・伸展位のこの最終位置は関節適合性を増加させ、安定性にとっては好都合である。⁵⁾
⇒膝が完全に伸びる時、外に少し捻れることで膝の関節は安定する
⇒膝が曲がったまま固まっていると、膝の負担が大きくなる
姿勢が悪いと変形につながりやすい
・膝関節マルアライメントは膝 OA の進行における独立した危険因子である。¹⁾
1・マルアライメントは膝 OA の病期進行の有力な兆候であり、脛骨大腿関節の一致のような関節内でのある局所因子、ACL の完全性、半月板変性や内側偏位はアライメントを決定する役割を果たしている。また,マルアライメントが膝 OA の進行を変化させ、それ自身が関節内での構造学的変化によって影響される可能性がある。¹⁾
・膝関節内反アライメントの増加は、膝関節内側裂隙の狭小化、骨棘の危険度の増加と関係していた。膝関節外反アライメントの増加は、膝関節外側裂隙の狭小化と骨棘の危険度の増加と関係していた。¹⁾
⇒内股やがに股は膝の変形につながりやすい
脊柱は後彎していることが多く、変形も併発している場合は脊柱の可動性は少ない。²⁾
⇒変形性膝関節症では猫背になっていることが多い
まとめ
今回は【なぜ変形性膝関節症なってしまうか】について紹介していきました
・膝が外にぶれると膝の負担が大きくなる
・もも前の筋肉が弱いと膝が不安定になり、変形につながりやすい
・膝が曲がったまま固まっていると、膝の負担が大きくなる
・内股やがに股は膝の変形につながりやすい
次回は【変形性膝関節症になる姿勢】について書いていきます。
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参考文献
1)公益社団法人日本理学療法士協会,変形性膝関節症 理学療法診療ガイドライン第1版,2011
2)嶋田智明/大峯三郎/山岸茂則,運動連鎖~リンクする身体,文光堂,2011年5月
3)坂井 建雄/松村 讓兒,プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版,医学書院,2016年12月26日
4)工藤 慎太郎,運動機能障害の「なぜ?」がわかる臨床解剖学,株式会社 医学書院,2016年2月15日
5)Donald A.Neumann著, 嶋田 智明, 有馬 慶美訳,筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版,医歯薬出版,2012年3月1日